桐蔭学園BK陣で7T 今度こそ単独V

 「全国高校ラグビー・準決勝、桐蔭学園43‐0大阪桐蔭」(5日、花園)

 準決勝2試合が行われ、Aシードの東海大仰星(大阪第1)が宿敵・東福岡に27‐12で快勝し、7大会ぶり3度目の日本一に王手をかけた。3大会ぶり2度目、初の単独優勝を目指すAシードの桐蔭学園(神奈川)は大阪桐蔭を43‐0で下した。大阪と神奈川の決勝は大会史上初めて。試合は7日午後2時から同ラグビー場で行われる。

 風を切って花園の芝を駆け抜けた。29‐0の後半25分、自陣スクラムからボールを受けたWTB山田雄大(3年)が加速する。50メートル6秒1。チーム一の俊足で踊るようにステップを踏み、5人を振り切って90メートルの独走トライ。前半1分の先制ノーホイッスルトライなど計3トライの大暴れに「スピード、ステップ、体幹の強さ全てを出せた」と胸を張った。

 ここまでは初戦(2回戦)の桂戦で挙げた1トライのみだった。試合前日には宿舎の部屋を訪れた藤原監督から「まだ何もやっていないぞ」とげきを飛ばされて発奮。「絶対やってやろう」と決意を胸に秘めていた。

 中学時代にはラグビーと並行して世田谷学園で柔道も経験。「腰の強さや粘りが生きている」と実感している。世界選手権で2度金メダルを獲得した棟田康幸に稽古を付けてもらったこともある。

 “桐蔭対決”を完封で制し、3大会ぶり2度目の優勝に王手をかけた。前回の初優勝は東福岡との両校優勝。山田は「入学した時から言ってきた」と単独優勝へのこだわりを隠さない。決勝を戦う東海大仰星と今季の対戦成績は1勝1敗の五分。雌雄を決する舞台は申し分ない。

 FWの破壊力ばかりが注目を集めてきたが、バックス陣だけで計7トライを奪った。FWとバックスが一体となった“東の横綱”に死角はない。

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