侍J 大谷先生が攻略法伝授 メキシコの先発サンドバルはエンゼルスでチームメート

 教えて、大谷先生-。野球日本代表「侍ジャパン」が18日(日本時間19日)、米フロリダ州マイアミのフロリダ国際大学で、渡米後初の全体練習を行った。20日・準決勝の相手はメキシコで、先発はサンドバルに決定。エンゼルスではチームメートの大谷翔平投手(28)が、栗山監督や村上、近藤らチームメートに早速、対策を伝授。攻略法を惜しみなく共有し、世界一奪還に突き進んでいく。

 大谷はいつも以上に陽気で、リラックスモードだった。渡米後、初の全体練習。20度を超える日差しの下、侍戦士が和やかに汗を流す。決勝ラウンドは「打」に集中する二刀流。練習開始直後、まず歩み寄ってきた栗山監督とは、10分以上にわたって意見を交わした。

 栗山監督は会話の詳細について「え、話した?まあ…」と濁した。だが、指揮官のジェスチャーからも話題は、対戦相手に決まったメキシコ代表だと推察。20日(日本時間21日)の準決勝では、エンゼルスの同僚サンドバルが先発する。特徴を伝えているようだった。

 「ここまでくると魂のぶつかり合いで、力の差があるとかそういうことじゃない。いろんなことが起こる」

 栗山監督が気を引き締めたように、数人の選手も大谷から助言を受けた。村上はサンドバルについて「大谷さんとは少し話しましたね」と説明。近藤もスライダー、チェンジアップといった球種のキレ、軌道などについて助言を受けた。打つ、投げるだけじゃない。経験と分析力でもチームの橋渡し役を担う。

 真剣な会話の後は、ブルペンで投手の後方から佐々木朗、大勢らの球筋を確認。捕球後、微動だにしない中村のキャッチングに大きく驚き、ティー打撃中には投球練習のボールがそれて近くまで飛んでくる場面もあった大勢の投球を見て「勉強になります」とイジった。練習後はスタッフのカメラを拝借し、ヌートバー、村上らを撮影。子供のようにキャッキャと楽しんだ。

 東京プールの5試合のうち、打者に専念した3試合でも8打数4安打、6打点と活躍。12日の豪州戦では先制3ランを放った。16日の準々決勝・イタリア戦でも同僚のフレッチャーと対戦。楽しみながらも勝負に徹してきた。短期決戦ではより重要度が増す先制点。“大谷先生”のサンドバル攻略法が、チームを念願の決勝に導く。

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