能見無念…序盤快投も押し出しで降板

 「WBC・2次ラウンド1組1回戦、台湾3‐4日本」(8日、東京ド)

 悔やまれる結果となった。交代を告げられると、マウンド上で顔をしかめた。先発した阪神・能見は、2回2/3を3安打1失点で降板した。

 乱れたのは三回だ。先頭の郭厳文に二塁打を打たれ陽岱鋼の犠打で1死三塁に。さらに四球と死球で満塁のピンチを招く。2死まではこぎつけたが、周思斉に押し出し四球で先制を許し、ここでマウンドを降りた。

 立ち上がりは不安を感じさせなかった。初回は3人でピシャリ。二回も2死からの連打でピンチを背負ったが、粘った。「僕ができるのは球数関係なくゼロに抑えていくこと」。言葉通りに初回から飛ばした。その矢先の三回の失点だった。

 期待に応えられなかった無念の降板劇。ベンチから最後まで声援を送った。試合後、「持てる力はすべて出しました」とだけ話した。あとはアメリカに行けるように、仲間を信じ調整を続けるだけだ。

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