侍集結!浩二監督「ともにアメリカに」

 WBCで3連覇を狙う日本代表候補選手らが14日、宮崎市内のホテルに集合した。15日から始まる宮崎合宿で山本浩二監督(66)率いる「侍ジャパン」が本格的に始動する。山本監督は全体ミーティングのあいさつで声を張り上げ「ともにアメリカに」と選手に呼び掛けた。米大リーガー不在の中、代表候補33選手によって21日まで合宿が行われ、強化試合を経て28人の代表選手を決定する。

 山本監督は、宮崎市内の宿舎で行われた全体ミーティングで、33人の侍戦士を前に熱弁をふるった。3連覇の偉業達成へ向けて「これからひとつになり、みんなが戦って、自分のパフォーマンスを出してください」と、選手を鼓舞した。

 あいさつの冒頭、指揮官は「侍ジャパンへようこそ」と優しく語りかけた。そして「こうしてみんなの顔を見ていると、いい色になっているし、非常に頼もしく思っています」と続けた。主将の阿部、エースとして期待する田中の視線を浴び、その口調は徐々に熱を帯びていった。

 途中に自身の体験談を織り交ぜ、現役時代の79年、日米野球でナックルボーラーのフィル・ニークロから本塁打を放った話を披露。「メジャーの選手に上から目線で来られるのが嫌で、日本の野球はこんなもんじゃないと見せたくて、いつも日米野球では一生懸命戦いました」。メジャー組が辞退し純国産で臨む今大会で、日本野球の意地を見せるよう訴えかけた。

 目指すはもちろん、3連覇。だが、まずは1次、2次ラウンドの突破を決め、準決勝、決勝の舞台である米国へ行くことが目標。5分間にも及んだあいさつでは、声のボリュームを上げて「ともにアメリカに!」と締めくくった。いよいよ、侍ジャパンの熱い戦いが幕を開ける。

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