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【選手権100回大会企画20】福井の高校野球

 福井県の高校野球は、戦前から1960年代までは敦賀商(現敦賀)、若狭がけん引してきた。ともに8強進出経験を持つ。若狭は、69年の第51回大会で春夏通じて県勢初の甲子園4強にも進んでいる。

 2強に風穴を開けたのが、“炎のチーム”と呼ばれる福井商だった。68年に北野尚文監督が就任。70年夏に、ユニホームの左袖に同校の代名詞「炎」のマークをつけた。71年センバツで、北野監督の下での甲子園初出場。以降は常連校としての足場を固めていく。

 聖地では炎のような熱い戦いを見せ、何度も“大物食い”を見せた。78年センバツは、準決勝で黄金時代の箕島を破り、春夏通じて県勢初の甲子園準優勝した。

 96年の第78回大会は4強へ進出。3回戦では松井光介投手(元ヤクルト)を擁する優勝候補・横浜に対して、2点を追う九回に打者10人で6点を奪って逆転勝ちした。

 2002年はセンバツ準々決勝で、のちに同年夏の甲子園を制する明徳義塾に勝利。03年の第85回大会ではPL学園に競り勝ち、06年の第88回大会では同年センバツ準V・清峰を破っている。

 北野監督が10年に退任後、13年夏以降は甲子園から遠ざかっており、復活が期待されている。

 福井商を追うように台頭してきたのが、敦賀気比だった。1986年創部で、94年の第76回大会で春夏通じて甲子園に初出場。

 97年の第79回大会では三上真司投手(元ヤクルト)、2年生・東出輝裕(元広島)を擁して8強へ進出。準々決勝・前橋工戦は、延長十回に捕ゴロの間にサヨナラを許す悲劇的な幕切れで甲子園を去った。

 98年以降の9年間は甲子園から遠ざかるが、08年センバツで甲子園に帰ってくると、13年センバツは4強入り。

 14年の第96回大会は準決勝・大阪桐蔭戦で、両チーム合計27安打5本塁打の乱打戦を展開。4強で敗退したが、5試合連続2桁安打で注目を集めた。

 その後、15年センバツで、北陸勢として春夏通じて初の甲子園優勝を果たした。

 他校も存在感を見せている。北陸は92年の第74回大会で8強進出。2回戦で優勝候補の近大付と延長12回を戦って競り勝った。

 福井工大福井は02年の第84回大会で、2年生エース・藤井宏海(元ロッテ)が2回戦・旭川工戦で14三振を奪って完封。松坂大輔(中日)にそっくりのフォームでも話題となった。

 17年の第99回大会では、県立の初出場の坂井が強豪・明豊と対戦。敗れはしたが、一進一退の息詰まる熱戦を繰り広げた。

 ◆福井県勢の夏の甲子園アラカルト

【出場回数ベスト5】

1位・福井商22回

2位・敦賀17回

3位・敦賀気比7回

3位・若狭7回

3位・福井工大福井7回

【勝利数ベスト5】

1位・福井商19勝

2位・敦賀気比12勝

3位・敦賀9勝

4位・若狭4勝

4位・福井工大福井4勝

【最高成績】4強・敦賀気比(2回=1995年、2014年)、若狭(1969年)、福井商(1996年)

【通算成績】

126試合

53勝73敗

勝率・421

【主な監督】

 北野尚文…福井商の元監督。監督として歴代2位の春夏通算36回の甲子園出場を誇り、31勝36敗。2010年をもって勇退。

 大須賀康浩…福井工大福井の元監督。同校を春夏通算7回の甲子園へ導いている。

 渡辺孝一…敦賀気比の元監督。春夏通算4回の甲子園に出場し、1995年の夏は4強に進出。2008年に死去。

 東哲平…敦賀気比監督。2011年に就任し、春夏通算6回の甲子園に出場。15年のセンバツで春夏通じて北陸勢初の甲子園優勝へ導いた。

 ◆デイリー独断!福井の高校を卒業したプロ野球選手ベストナイン

【投手】先発・敦賀気比・内海哲也(巨人)

【中継ぎ】敦賀工・高橋里志(元近鉄)

【抑え】福井商・横山竜士(元広島)

【捕手】福井商・中村悠平(ヤクルト)

【一塁手】敦賀商・松木謙治郎(元阪神)

【二塁手】敦賀気比・東出輝裕(元広島)

【三塁手】敦賀気比・西川龍馬(広島)

【遊撃手】敦賀気比・仲澤忠厚(元ソフトバンク)

【外野手】

若狭・川藤幸三(元阪神)、鯖江・牧田明久(元楽天)、敦賀気比・吉田正尚(オリックス)

【指名打者】鯖江・梅田尚通(元西武)

(ポジションはプロでの登録守備位置、所属は現役の最終所属)

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