広島・杉田 プロ初登板初奪三振0封 大卒育成3年目「まず1歩目を踏み出せた」 遠藤の体調不良で急きょプロ初昇格
「広島1-6DeNA」(11日、マツダスタジアム)
3年目でようやくつかみ取った背番号「50」のユニホームで広島・杉田健投手が躍動した。目指し続けたマツダスタジアムのマウンドで、プロとしての第一歩を踏み出した右腕は「雰囲気負けすることなく、ファームでやってきたことがそのまま出せたのかなと思います」と、確かな手応えを口にした。
5点ビハインドの九回1死一塁でプロ初登板。先頭の代打・井上絢を低めのフォークで仕留め、プロ初奪三振をマークすると、続く度会を二ゴロに打ち取り、軽快にマウンドを降りた。最速は145キロ。「もう少し真っすぐの威力が欲しい」と課題を挙げつつ、「今日はまず1歩目を踏み出せたので、そこが収穫です」と合格点を与えた。
育成3年目として迎えた今季。「後悔だけはしたくない。やれることは全てやる」とモットーに掲げ、とにかく自身と向き合った。畝3軍統括コーチが「あいつは見ておかないといつまででも投げるからな」と目を光らせるほど、試行錯誤を重ね、フォークとカットボールの改良に成功。結果を残し、7月21日に支配下登録を勝ち取った。
遠藤の体調不良もあって、この日、急きょプロ初昇格となったがアピールに成功した。チームは敗れたものの、マツダのマウンドを振り返り、「空気感が澄んでました。すごい背中を押してくれる感じ。僕の中ではすごい良い時間になった」と杉田。育成からはい上がってきた右腕が、必死に腕を振り続ける。
◇杉田 健(すぎた・たける)2001年8月28日生まれ、静岡県出身。25歳。188センチ、85キロ。右投げ右打ち。日大三島-日大国際関係学部を経て、23年度育成ドラフト1位で広島入り。
