広島・中村奨成 今季初3番で2点適時打「良かった」「まだCSの可能性ある」 起用に応えた甲子園でプロ初4安打

 「阪神1-3広島」(9日、甲子園球場)

 力強く右拳を突き上げた。チームの勢いをさらに加速する一打だ。先制し、1-0で迎えた七回1死二、三塁。広島・中村奨成外野手が左前2点適時打を決める。「良かった」。今季初の3番起用に一発回答し、表情が緩んだ。

 3ボールからの4球目を強振した。1球待ってもいい場面で、ベンチからのサインは「打て」だった。「勝負をかけて打ちにいく場面。もう、思い切っていきました」。力負けせず、木下の156キロをはじき返した。

 初回は二塁への内野安打。三回に左前打を放ち、九回は中前へ運んだ。今季初、プロ通算3度目の1試合4安打を記録した。

 甲子園での4安打はプロ初。さかのぼれば、広陵3年時、夏の甲子園で4安打をマークした。大会新記録となる1大会6本塁打などを記録し、チームを10年ぶりの決勝進出に導いた同大会。「思い出の地でもあるので」。チームも勝利し、特別な一日になった。

 9月4日に出場選手登録され、4試合連続でスタメン出場。無安打は1試合しかなく、着実に結果を残す。残り試合がわずかの中で、アピールが続く。

 「とにかく、まだCSの可能性がある。そこに向けて、今日みたいな打席を1打席でも、多くつくれるようにしたい。良いところで1本、打てるように」。力強い言葉で前を向き、バスに乗り込んだ。

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