広島・18歳西川 高卒ルーキーが1軍昇格即デビュー 代打で投ゴロも「何とか食らいつけたことは自信に」 新井良コーチ「大したもの」
「ヤクルト12-0広島」(12日、神宮球場)
プロとしての新たな一歩を踏み出した。0-12の九回2死。この日、初めて1軍に昇格した広島・西川篤夢内野手の名前が球場内にアナウンスされた。大歓声を浴び、代打で打席へ向かう。「こんなにたくさんの観客の前でプレーしたことはない」。呼吸を整え、バットを構えた。
カウント2-2からの6球目。カーブを振り抜き、投ゴロに倒れた。プロ初打席での初安打はお預け。それでも「何とか食らいつけたことは、自信になりました」。取り組んできた成果を示した打席だった。
2軍では、2ストライク後の打撃がテーマだった。いかにして粘れるか。アナリストや打撃コーチに助言を受け、磨いてきた。直近のファーム・リーグ5試合は、14打数6安打で打率・429。7日の中日戦では、初の長打となる右中間を破る三塁打を放ち、1軍昇格を勝ち取った。
高卒ルーキーの1軍出場は24年の仲田侑仁以来。若鯉の果敢な姿勢に、首脳陣は目を細める。新井良打撃コーチは「大したもの。いい入り方をしているし、最後も変化球を触れているから。今後も、状況次第でチャンスはあるんじゃないかな」と、初の大舞台で物おじしない打撃を評価した。
大観衆の応援や熱気を肌で感じられたことも、大きな財産。西川は「次は安打を打てるように」と前を向いた。人生初の神宮で感じた緊張感と手応えを胸に、次こそプロ初安打を放ってみせる。
◆西川篤夢(にしかわ・あつむ)2007年12月28日生まれ、18歳。三重県出身。184センチ、77キロ。右投げ左打ち。内野手。神村学園伊賀から25年度ドラフト6位で広島入団。走攻守そろった好素材。高いポテンシャルが期待されている。
