広島・森下 1カ月ぶり1軍マウンドで気迫112球!7回2失点も援護恵まれず7敗目 最下位脱出導けず「チーム勝たせたかった」
「DeNA2-1広島」(7日、横浜スタジアム)
広島の森下暢仁投手(28)が約1カ月ぶりの1軍登板に臨み、7回5安打2失点の好投を見せた。打線からの援護が乏しく、7敗目を喫したものの、ファームで磨き直した直球と切れ味抜群だった落ち球を軸にピンチを切り抜けていった。チームは3連敗で最下位脱出はならず、今季ワーストタイとなる借金「16」となった。
マウンド上で示した好結果とチームの勝敗がかみ合わない。汗を飛ばしながら投じた112球が報われることはなかった。敗戦の瞬間をベンチ最前列で迎えた森下は「『やれると思う』と上がったマウンドでチームを勝たせたかった。そこは本当に悔しい思い」と自らの黒星を受け入れた。
「初回もそうですし、六回もそうですけど、大事なところで簡単に点を取られてしまった」。二回から五回は4イニング連続で三者凡退。全体を通して安定していたからこそ、失点シーンが目立つ結果になった。初回は2死から筒香に浮いたカットボールを捉えられて左翼席に先制アーチを被弾。1-1の六回は先頭への安打から得点圏に走者を背負い、度会に左翼線への勝ち越しの適時二塁打を浴びた。
それでも後続を断って、傷口を最小限に食い止めると、続投した七回の無死二、三塁の大ピンチでも動じない。松尾に対してフォークを連投して空振り三振に斬り、勝又を投ゴロ。2死満塁となった後、代打・佐野を二ゴロに打ち取ると、3度に渡って力強く手をたたいて、この登板に懸ける思いを表現した。
7月10日・中日戦(バンテ)で5回6失点で敗戦投手となった翌日に登録抹消。プロ7年目にして、不調を理由にした期限を定めないファーム調整は自身初だった。ファームでは約3週間にわたって、試合には登板せずに練習で己を見つめ直した。ブルペン投球では「基本的に真っすぐを投げてきた」。今年は「手応えがあった」という直球がなぜ打たれたのかを分析しながら、試行錯誤を重ねてきた。
7月31日のファームリーグ・阪神戦(SGL)では7回無失点で150キロ前後の球を連発していた。この日も最速は150キロを記録し、「良かったのかなと思う」と一定の満足感。「いろんな方にサポートしてもらって、こういう形で戻ってこられたので、そこがまず一番。自分がどうこうというより」と続けた。
チームは3連敗で一日での最下位脱出ならず。苦境にはあるものの、CS圏の3位・ヤクルトとはまだ4差でもある。「とにかく勝っていかないといけないので。次に向けて準備していきたいと思います」と前を向いた森下。次回登板では白星をつかみ、“復肩”を証明する。
◆広島・菊地原投手コーチ(森下について)「非常に投球自体は良かったんじゃないかな。真っすぐの質がいいからこそ、変化球も生きてくる。負けてしまったんですけど、次につながる投球ができていた」
