広島・田村 急きょ1軍昇格は「ラストチャンス」 同学年の活躍刺激「自分もそこに加わって」 左足負傷の秋山の穴埋める

 このチャンスをつかむしかない!12日・巨人戦(岐阜)で今季初昇格する広島・田村俊介外野手(22)が11日、背水の覚悟を示した。10日・ヤクルト戦(マツダ)で秋山翔吾外野手(38)が左ハムストリングスを負傷し、若鯉の1軍昇格が急きょ決定。2軍で打率・305と好調なバットで、序列をひっくり返す。

 静かに燃える闘志を言葉に宿した。結果を求められる立場にいることを、田村自身が一番に理解している。今季初の1軍昇格見込みとなった若鯉は「ずっとチャンスをもらっている中で、なかなか期待に応えられていない。このチャンスがラストチャンスぐらいの気持ちで頑張りたい」と、表情を引き締めた。

 10日・ヤクルト戦で、これまで8試合連続「1番・左翼」でスタメン出場していた秋山が左ハムストリングスを負傷し、途中交代。11日に出場選手登録を抹消された。先輩のアクシデントにより、巡ってきたアピールのチャンス。「体の感じは今の状態がベスト」と、抜かりのない準備を進めてきた自信がある。

 ファームでは直近の出場6試合全てで安打をマークするなど、28試合で打率・305、1本塁打、10打点の好成績を残している。好調の要因を「1軍の試合に出始めたころに新井監督から『泳いでもいいから前で打て』と言われていたので、そこに一回戻った。どんな投手でも、しっかりタイミングを早く取るという一番大事なところを改めてやった結果、いい打席が増えた」と原点回帰にあると分析。東出、迎両2軍打撃コーチとも試行錯誤を重ねながら、前でさばく感覚を磨き直してきた。

 ライバルたちの活躍も、田村の心に火を付けた。同学年のドラフト1位・平川(仙台大)と同3位・勝田(近大)が開幕から1軍で躍動する姿を「テレビでずっと見ていた」と明かす。打撃センスを評価され、次世代のレギュラー候補として高い期待を寄せられているが、今季が早くも高卒5年目。「自分もそこに加わって、勝ちにこだわってやりたい」と、刺激し合える仲間と同じ舞台に立ち、今度は自らのバットで勝利の歓喜を呼び込む。

 チームは現在、3カード連続で勝ち越しから遠ざかっており、最下位の中日とは1ゲーム差の5位に低迷している。ここからの急上昇を目指し、12日からは岐阜、福井で巨人との2連戦、14日の移動日を挟んで15日からは敵地で阪神との3連戦に挑む。不退転の覚悟を胸に刻む田村のフルスイングが、新井カープの反撃の合図となる。

 ◇田村 俊介(たむら・しゅんすけ)2003年8月25日生まれ、22歳。京都府出身。178センチ、95キロ。左投げ左打ち。外野手。愛工大名電から21年度ドラフト4位で広島入団。プロ初出場は23年3月31日・ヤクルト戦(神宮)。1軍通算72試合で打率.237(186打数44安打)、1本塁打、9打点。

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