広島ドラ1・平川デッカイ野望!両打ちでトリプルスリー狙う「誰もしてなかったことを」 出世番号「51」に決定

 夢はでっかいどー!広島のドラフト1位・平川蓮外野手(21)=仙台大=が28日、地元である北海道札幌市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円、年俸1600万円プラス出来高5000万円で仮契約を結んだ。背番号はかつて鈴木誠也、小園海斗が着けていた「51」に決定。スイッチヒッターとして「左は小園さん、右は鈴木誠也さん」を目指すことをぶち上げた。(金額は推定)

 北の大地で平川がビッグな野望を語った。新人選手の最高条件で契約書にサインし、NPBでは前例のない大型スイッチヒッターとしての挑戦が始まる。「誰もしたことがないことをやってみたいです。両打席(打ち)でトリプルスリーとか…誰もしてなかったことをやってみたいです」。その目は真剣だった。

 この日の交渉には、道内の名門・北海高で野球部監督を務める父・敦さんも同席した。仮契約後の会見では「頑張って」と声をかけられ、「頑張ります」と照れくさそうに返答。「仮契約を終えて実感が湧いてきた。走攻守全てにおいて自信がある。1年目から戦力になれるように頑張ります」とプロでの活躍を思い描いた。

 背番号は「51」に決まった。前田智徳、鈴木誠也、小園海斗といった、後にカープの顔となる選手が入団時に着けていた番号だ。格式高い“出世番号”を継承する形となり、「重い番号だと思っているので、自分もその背番号にふさわしい選手となれるように頑張っていきたいです」と表情を引き締めた。

 身長187センチ、体重93キロという恵まれた体格のスイッチヒッター。「左はシャープにフルスイングして、右はパワフルにフルスイングする。(打球が)飛ぶ方は右」という中、プロではシーズン3割30本塁打30盗塁への意欲を強く示す。「左は小園さん、右は鈴木誠也さんみたいに本塁打を打てたらいいかなという感じです」と特大の目標を掲げた。

 両打ちでのトリプルスリーは、NPBでは2002年の西武・松井稼頭央しか成し遂げていない偉業。達成は至難の業だが、新井監督も「平川君ほどのスケール感を持った選手はいない」と平川の潜在能力を絶賛しており、夢を膨らむばかりだ。

 保健体育の教員免許取得のため、母校・札幌国際情報高で行っていた教育実習を25日に終え、今後はプロの世界へ飛び込むための準備を加速させていく。「全力プレーで、球場全体を盛り上げられる選手になっていきたい」。壮大な夢と希望を抱く新たな背番号51が広島を熱く盛り上げる。

 【平川蓮(ひらかわ・れん)アラカルト】

 ◆生まれ 2004年3月31日生まれの21歳。北海道札幌市出身。

 ◆サイズ 187センチ、93キロ。

 ◆投打 右投げ両打ち。

 ◆球歴 小学4年時から円山リトルジャイアンツで野球を始め、宮の森中では軟式野球部に所属。札幌国際情報では2年夏からベンチ入りし主に投手。仙台大では野手に転向し1年秋にリーグ戦デビュー。2年秋に左打ちから両打ちに挑戦。大学リーグ戦では通算打率.314、9本塁打50打点。ベストナイン3度、本塁打王1度、打点王&盗塁王2度。今夏の日米大学野球選手権の大学侍ジャパンメンバーにも選出。

 ◆50メートル走 5秒9。

 ◆遠投 120メートル。

 ◆ハマっていること 藤井風の音楽を聴くこと。

 ◆特技 球技系のスポーツ、バドミントン。

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