広島・中村奨成 外野レギュラー争い「負けたくない」「勝手に長打が」現在4戦連続安打中
ラストスパートじゃ!広島・中村奨成外野手(26)が14日、レギュラー定着へ、最後の猛アピールを誓った。シーズンは残り39試合。ここまでキャリアハイの数字を残している中で「まだ何が起こるか分からない」と油断はなし。熾烈(しれつ)なポジション争いを制し、定位置を確保する。
シーズン終盤でライバルたちを置き去りにする。目指すのはチームの核となる存在。中堅のレギュラーを狙う中村奨は、「もちろん残りの試合は全部出たい。けがして3週間離れてしまったので、その分を取り返したい。外野手もたくさんいるので負けたくない」と目をギラつかせた。
右肩の負傷による離脱期間を経て、5日に1軍復帰。以降は7試合で打率・267ながら無安打は1試合のみと、安定して快音を響かせている。現在は4試合連続安打中。「最低でも1試合に1回は出塁したい。安定感は欲しい。やっぱりこれだけ外野手もいるのでね」と1番打者としての役割を果たしながら、アピールを続ける。
好調の要因は欲を出さない姿勢にある。10日・中日戦(バンテリン)で自身初の先頭打者弾を放つなど、すでにキャリアハイの5本塁打をマークしているが、「勝手に長打が出ている」と狙ってはいない。「僕がロング(長打)を打たなくても後ろにロングが打てる打者がいる。ロングになったらラッキーぐらい」とコンタクトする意識が好循環を生み出している。
15日からは本拠地でヤクルトとの3連戦がスタート。球団別でトップの打率・412をマークしている好相性の相手だ。「まだ40試合ぐらいありますし、何があるか分からない。どのチームが相手でも打ちたい」と腕をぶした中村奨。チームを引っ張る切り込み隊長として、最後まで輝きを放つ。





