カープ森下 開幕投手「奪いに行かないといけない年」 マエケンとの合同自主トレでエース道を学ぶ
広島・森下暢仁投手(26)は15日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2000万増の1億3000万円でサイン。5年目を迎える来季のエース襲名へ意欲を見せ、初の開幕投手についても「入ってからはずっと(大瀬良)大地さんなので、奪いに行かないといけない年」と力強く宣言した。(金額は推定)
アップ更改に笑顔で会見場に現れた森下。
「(ドジャースの)大谷選手より多くいただきました。1016億です」
いきなりのジョークでいたずらっ子のようにニヤリとしてみせた。
金額よりも交渉の中で球団から高い期待を寄せられたことがうれしかった。
「本当にいい評価をしてもらった。本当に頑張りたい、頑張らないといけないと思えるような話し合いができました」
5年目を迎える来季、目指すのはエースだ。これまで大瀬良という大黒柱がいたが、ドラフト1位・常広(青学大)をはじめ後輩も増えてきた。ここからは自分が矢面に立って戦うつもりだ。開幕投手への意気込みもその一つ。
「今までは正直、誰が投げても一緒だろうと思っていた。先発ローテで勝てるところで勝てたらいいなという気持ちが強かったんですけど、やっぱり開幕となると、(相手も)いい投手が来ますし、そういういい選手と投げ合って勝ちたいという気持ちがある」
チームの顔として相手エースたちと渡り合う。厳しい戦いにはなるが、負けないところを見せることでチームを引っ張るつもりだ。
「強い意志を持ってやらないといけない。野球に対する甘えみたいなところがあった。もっと野球に対して向き合っていく。しんどくてもやっていこうと思います」
甘いマスクの裏に強い覚悟をにじませながら話した。
1月には米大リーグ、タイガースに加入した前田健太と自主トレを行う。21年にも短期間、一緒に練習を行ったことはあるが、今回はマンツーマンで寝食も共にする。
「技術面とか対打者とか細かなところを知れたらいい」
かつての背番号18からエース道も受け継ぐつもりだ。
この日行われた大谷の入団会見からも刺激を受けた。
「意識の高いところで野球をやっている。自分もチームが優勝するために、意識を高くやりたい」
6年ぶりの優勝へ、新エースとなって導く。