広島・床田 新井監督託した10・14CS先陣「やっぱり一番安定していた」 11勝男が初舞台へ「勝つしかない」

 「練習試合、広島東洋カープ12-0JFE西日本」(7日、マツダスタジアム)

 広島・新井貴浩監督(46)が7日、14日のCSファーストS初戦(マツダ)に床田寛樹投手(28)を先発させることを明言した。指揮官は今季全体を通しての安定感を起用理由に挙げ、期待を寄せた。左腕はこの日、マツダスタジアムで行われたJFE西日本との練習試合に先発して3回無失点。今季11勝を挙げた男が、短期決戦の先陣を切る。

 最も頼りになる男だからこそ、大事なマウンドを任せる。チームとして5年ぶりに進出するポストシーズン。その初戦となる14日・DeNA戦の先発マウンドは、床田に託された。新井監督は「今年1年レギュラーシーズンを戦ってみて、やっぱり一番安定していたと思う。そこで決めた」と満を持して送り出す考えを明かした。

 先手必勝を狙う短期決戦。ファーストSは2戦先勝で、初戦が持つ意味合いは何より大きくなる。そこに床田を立て、ファイナルS進出に王手をかける算段だ。「一番安定した投球を見せてくれたから」と指揮官の信頼は揺るぎない。床田本人も「与えられたところで、しっかりと投げられるように。あとは勝つしかない」と来るべき出番に向けて闘志を燃やした。

 今季は躍進を遂げたシーズンとなった。開幕から先発ローテを守って自己最多の11勝をマーク。8月17日・阪神戦では5安打無失点で、自身初の2桁勝利を今季2度目の完封で飾った。球団日本人左腕の10勝は2001年高橋建以来22年ぶり。長く閉ざされていた扉もこじ開け、投手陣をけん引してきた。

 この日はJFE西日本との練習試合に先発し、3回2安打無失点と貫禄の投球。結果と内容以上に、新たなスライダーへの自信が深まった登板となった。

 元々スライダーは持ち球だが、球速があり曲がりも小さいものだった。「もう少し(球速が)遅めで、大きく曲げよう」と改良に着手。「握りを変えて、どこの指にかけるのか。(直球と)同じ腕の振りでしっかり球速を抑えて変化量が少し増えたので、手応えを感じた」。初回2死一塁で相手の4番打者を空振り三振に斬ったのが、126キロの新たなスライダー。確かな収穫を持ち帰った。

 CSでの登板機会は今までなく、今年が初めてになる。DeNA戦は今季7試合で3勝1敗、防御率1・88の好相性だ。「1人ずつ、1イニングずつの積み重ね。飛ばせるだけ飛ばしていけたら」。初回からエンジン全開で勝機を引き寄せる。

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