広島・新井監督 DeNA敗れ2位確定 「CSだよ、全員集合だね」野間&ターリー復帰でついにベストメンバー
広島のレギュラーシーズン2位が4日、確定した。同率2位で並んでいたDeNAが巨人に敗れたため、CSファーストS(14日開幕)がマツダスタジアムで開催されることが決まった。この日、チームは本拠地で全体練習を再開。離脱していた野間峻祥外野手(30)とニック・ターリー投手(34)が合流し、ベストメンバーがそろった。広島からの下克上へ、最善の準備を整えていく。
真っ赤に染まるスタンドの後押しを受けながら、新井カープがポストシーズン第1ラウンドを戦うことになった。DeNAが巨人に敗れたため、カープのレギュラーシーズン2位が確定。本拠地でCSファーストSを開催する権利をつかんだ。
就任1年目で2位の好成績を残した新井監督は「マツダスタジアムでCSが開催されるということになり、素直にうれしいです。ファンの皆さんも喜んでくれているのではないでしょうか」と喜ぶ。そして「正直言うと自力で決めたかったですが、こうして最終的に2位で終えることができたのは、選手の頑張りのおかげです」とナインを称賛した。
チームは勝てば2位決定となった1日の今季最終戦で、阪神に逆転負け。指揮官は試合後のセレモニーで「正直に言いますと、今日の負けはめちゃくちゃ悔しいです」と率直な心境を吐露する場面もあった。そこから3日後、チームとファンに吉報が届いた。
この日、チームはマツダスタジアムで全体練習を再開。澄み切った青空の下、選手たちは汗を流した。練習前、野手の円陣では野間が復帰のあいさつ。左太もも裏の張りを訴え、9月17日に出場選手登録を抹消されていた背番号37は「(終盤の)大事な時期に外れてしまったので申し訳ないというか。CSにいい形で入れるように、チームに貢献できるように」と誓った。
野間だけでなく、腰痛で戦列を離れていたターリーも1軍に合流。夏場以降は上本、西川、秋山、菊池と主力選手が離脱し、誰かを欠いた状態での戦いを余儀なくされた。だが、これで欠けていたピースは埋まった。新井監督は「CSだよ、全員集合だね」とユーモアを交えた言い回しで、ベストメンバー集結を喜んだ。
短期決戦に向けて、野間は「一発勝負ですし、ミスも勝敗に大きく関わってくる。でも、そこで受けてしまってもしょうがない。攻めの気持ちは持ちながら、チーム全体で一丸となってやっていければ」とアグレッシブさを重視した。マツダスタジアムでCSファーストSが実施されるのは初。カープの真骨頂である全員野球を貫き、秋の広島を大きな熱気に包み込んでいく。




