広島・ターリー「もう100%」 腰痛離脱から1カ月半ぶり1軍合流 CS下克上のキーマン気合十分「貢献したい」
広島のニック・ターリー投手(34)が4日、1軍に合流した。8月21日に腰痛のため出場選手登録を抹消されていたため1カ月半ぶりの復帰だ。シーズン最終盤、チームの力になれなかった悔しさをCSで晴らすと意気込んだ。
ようやくの復帰だ。全体練習に参加したターリーは、キャッチボールなどで汗を流した。1カ月半ぶりの合流。「実際に帰って来るまでかかった時間より、もっといなかった気がするよ」。冗談を言う姿にも、待ちに待った日だったということがうかがえた。
腰痛で出場選手登録を抹消されたのは8月21日。当初は最短10日での復帰を視野に入れていた。だが、状態は山あり谷あり。想定外に時間を要した。
し烈な2位争いを演じていた終盤戦を振り返ると表情が曇った。「貢献できないのが苦しかったので、なかなかしっかり試合を見ることもできなかったのも正直ある」。大事な時期に戦力になれなかった悔しさを、新たな力に変えて臨むCSへ向けて「どんな形であろうと貢献したい」と力を込めた。
1軍合流までにはウエスタンで2試合に登板した。前回9月30日の阪神戦では1回無安打2奪三振で無失点と好投。最速は153キロを計測した。状態は上昇カーブを描き「もう100%」。腰はもう問題なく、全力で腕が振れる。
離脱前までに44試合で7勝1敗、防御率1・74と安定感ある投球で勝利の方程式メンバーを担った。下克上を目指すチームに、頼もしい助っ人左腕が帰ってきた。