【サッカー】なぜ?J1町田、過去3シーズンと比べ補強が激減 他クラブからの新加入は0 急激な方針転換の理由とは

 2026年の新体制発表会で選手は現在所属するDF望月ヘンリー海輝1人のみが登場した
 2025年の新体制発表会に登壇した新加入選手10人
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 J1で4年目のシーズンを迎える町田。サイバーエージェントの藤田晋社長(52)がクラブの社長に就任した2022年12月から豊富な資金力のもと、過去3シーズンは積極的な補強で話題を集めてきた。だが、今オフは13日時点で新加入選手は神村学園のFW徳村楓大(18)と、期限付き移籍からの復帰組2人のみで他クラブからの補強はない。急激な方針転換はなぜなのか。強化担当を務める原靖フットボールダイレクター(FD、58)の言葉から、その理由を読み解いていく。

 サポーターを前に行われた7日のキックオフミーティング、新加入選手の発表コーナーはなかった。大量10人の“新顔”がステージに並んでいた昨年と比べると、少し寂しさを感じたかもしれない。原FDは「みなさん、心配している方も多いと思うんですけど…」とサポーターの気持ちを代弁し、経緯を説明した。

 理由は大きく三つ。まずは現有戦力の充実ぶりだ。22年11月に同FDが就任して以降「とにかく、いい選手は全部取ろうというような感覚でいった」と、3年間で大胆な血の入れ替えを実施。現在、23年開幕時のメンバーで残っている選手はFWエリキとMF下田北斗2人のみ。昨季はクラブ初タイトルとなる天皇杯優勝を果たし「もうずいぶん選手がそろってきている」と認識している。

 二つ目は秋春制移行に伴う、2月からの特別大会「百年構想リーグ」を前に、国内市場が例年に比べて動きが活発でなかったことだ。町田は今オフにFWデューク、FW呉世勲と長身外国人コンビが退団。前線の選手は「足りない」と補強を考えた。だが、国内市場には、いわゆる日本代表クラスの“S級選手”がほとんどおらず。現有戦力と同等以下の選手を獲得する案もあったが「悪手は打ちたくない」と今後の補強も見据え、あえて動かなかった。

 そして、ケガ人対策を進めたことだ。昨季フルメンバーがそろった夏場は公式戦11連勝を記録。一方、シーズンを通じて負傷者が相次ぎ「失速の原因」と調子が安定しなかった。その反省からメディカル・フィジカル体勢の強化に着手。フィジカルコーチ、フィジオセラピストや栄養士など6人のスタッフを新たに加え、選手の稼働率を上げる補強を行った。

 藤田社長就任以降、トップチーム人件費は大きく増加し、24年度はJ1で7番目の24億円超だった。原FDは「ご心配なく。財布はデカいままです」と苦笑い。“不動”の今オフも決して、お金がないから…という理由ではなさそうだ。

 補強予算は8月からの2026/27シーズンを含めた1・5年で区切っている。「どうしても足りないピースというのは、どんどんトライしていきたい」。嵐の前の静けさか。驚くような大型補強があるかもしれない。(デイリースポーツ・松田和城)

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