新井カープ 天敵に6連敗 阪神・大竹の前に打線沈黙で“土曜のマツダ”今季13戦目の初黒星

 3回、二飛に倒れる堂林。投手・大竹(撮影・立川洋一郎)
 大竹(左端)を攻略できず、厳しい表情の新井監督(右から3人目)ら広島ナイン(撮影・中田匡峻)
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 「広島東洋カープ3-9阪神タイガース」(16日、マツダスタジアム)

 広島は投打で振るわず阪神に大敗。今季土曜日のマツダスタジアムでは13試合目にして初黒星となり、“不敗神話”が崩れた。打線が相手先発・大竹の前に沈黙し、これで7度対戦して6連敗と深刻な状況となった。CSで阪神と対戦すれば、再戦する可能性のある難敵。今後の戦いを考えても不安要素が残る敗戦となった。

 何度顔を合わせても、この男の前では攻撃陣の活気が影を潜めてしまう。土曜日の昼下がり、本拠地に何度もため息が充満した。赤ヘルが大竹の前に5回無失点と抑え込まれ、今季6つ目の白星を献上。新井監督は「いろいろ考えていろんなことをやっているけど、それが結果につながらない」と、渋い表情で唇をかんだ。

 好機をつくれなかったわけではない。3点を追う初回は、先頭の秋山が相手失策で出塁も、続く田中の二ゴロ併殺で好機の芽がしぼんだ。その後2死一、二塁となったが、マクブルームが二ゴロに倒れた。

 二回も得点圏に走者を進めるも、2死一、二塁から秋山が右飛に。五回1死からは再び相手失策などで一、三塁としたが、田中が遊ゴロ併殺に終わった。大竹には最後まで本塁を踏ませてもらえなかった。

 田中は試合前時点で、大竹に対し7打数4安打と好相性。前回9日の対戦でチーム唯一の得点となる適時打を記録していた。「前回対戦で、いいアプローチをしていたので」と指揮官は2番に据えたが、施した策も実らなかった。

 これで大竹には6連敗。対戦防御率も0・57とまさに“天敵”となっている。レギュラーシーズンの順位はまだ確定していないが、仮にCSファーストSを勝ち上がった場合、大竹と対戦する可能性は十分にある。ポストシーズンをにらむ上でも苦手意識を払拭したかったが、土をつけられなかった。

 加えて11勝目を挙げた大竹に半分以上の6勝を献上。前回9日の顔合わせでも1得点にとどまっており、2週続けて黒星を喫する深刻ぶりだ。チームも、今季12戦無敗だった土曜日のマツダスタジアムで、初めての敗戦になった。

 朝山打撃コーチは「同じ球種でも緩急を使ったり、そこの対応ができなかった。(CSでも)必ず投げてくる投手なので」とリベンジを誓う。新井監督も「また対戦があると思うので、(対策を)考えて臨んでいきたい」と今度こそ、の思いを胸に刻んだ。相手の引き立て役に回るのは、これで最後にしたい。

 ◆土曜マツダ神話崩壊 広島はマツダスタジアムでの今季土曜日13試合目で初敗戦。前回の2日・中日戦まで12戦全勝だった。

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