カープ島内 球団日本人投手最多タイ31ホールド「偉大な先輩に並べた」 首脳陣に感謝「中4日、大きかった」

 「広島東洋カープ4-3東京ヤクルトスワローズ」(25日、マツダスタジアム)

 わずかな隙すら与えない。つながれたバトンを落とさず、好リリーフで広島の本拠地を熱気に包んだ。八回に登板した島内颯太郎投手が、クリーンアップから全て空振りの3者連続三振。2009年・横山(現1軍投手コーチ)に並ぶ、球団日本人投手最多タイの31ホールドを達成し「偉大な先輩に並べたことは素直にうれしい」と喜んだ。

 同点で迎えるはツバメ打線の中軸。「『一発はダメ』と思い過ぎるとボールが先行してしまう。真っすぐはどんどんゾーンへ、チェンジアップは低めへの意識だけで投げました」。その言葉通り、先頭の山田には低めのチェンジアップで空を切らせた。続く村上は152キロ直球、最後のサンタナには154キロでねじ伏せた。

 6月25日の巨人戦から無失点を続け、18日の同戦で2失点したことで連続無失点は18試合でストップ。その後は中4日空いて23日に登板。「その間で心の整理も付いて、体もリフレッシュして次の試合に臨めた。中4日、大きかった」。時間を与えてくれた首脳陣の思いに応えてみせる。その心意気が、新たなエネルギーになった。

 新井監督には「(中4日の間も)逆にいつもと同じような感じで接してもらい、信頼してもらっていると感じた。一つでも多く(ホールドを)積み重ねていけるように」と島内。あふれる闘志を胸に秘め、これからも勝利を支えていく。

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