【藤田平氏の眼】「普通のこと」ができる阪神とできなかった巨人

 「読売ジャイアンツ1-8阪神タイガース」(25日、東京ドーム)

 阪神が5連勝で優勝マジックを22とした。今季6度目の先発野手全員安打、05年以来の巨人戦3年連続勝ち越し&シーズンの東京ドーム勝ち越しも決めた。デイリースポーツ評論家・藤田平氏は「チーム状況を象徴する試合」とし2球団を分析した。

  ◇  ◇

 互いのチーム状況を象徴する試合になった。展開としては三回、森下の2ランが大きかった。厳しいコースに手を出すことなく、甘く入った直球を狙い打った1本。いまは各打者に打席で自信を感じる。岡田監督の言葉にもあるように「普通にやれば勝てる」という意識が浸透している。 走塁でも五回。佐藤輝の右中間の打球で、森下が一塁から一気に生還した。中堅・ブリンソンの返球が山なりでなければ、際どいタイミングではあった。ただ、森下にも三塁コーチにも迷いがなかった。外野手の守備力も頭に入れ、チームとして徹底された走塁。そつのない攻撃だった。

 一方で、巨人は六回に近本が二盗を試みた際、坂本が捕手のワンバウンド送球を後ろにそらした。止めていれば三塁に進まれることはなかった。ベテラン選手が多いと試合の流れを読んでしまう。対照的に阪神は守備、攻撃ともに諦めない姿勢がある。普通のことをやった阪神と、それができなかった巨人。内容通りの試合結果と言える。

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