カープ床田「何とか粘れた」無傷4連勝 調子イマイチでもキッチリQS7回3失点

 6回、関根の打球を追い、声を張り上げる床田(撮影・田中太一)
 7回を投げ終え新井監督からねぎらいを受ける床田(撮影・金田祐二)
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 「DeNA5-7広島」(16日、横浜スタジアム)

 我慢強く腕を振り続けた。失点したものの、いずれの回も最少失点で切り抜けたことが白星につながった。7回8安打3失点で無傷の4勝目。広島・床田寛樹投手(28)は「何とか粘れたと思います」と振り返った。

 立ち上がりは本調子ではなかった。二回までに7得点の援護を受けたことで「早くベンチに帰りたいなとかって思ってしまった」。いつもと違う心境で打者と対峙(たいじ)。その影響で指先が狂い、二回と三回の失点につながった。

 中盤から原点回帰。点差を気にせず打者一人一人と勝負することを心がけ立ち直った。直球に力強さがありツーシームも威力十分。新井監督は「徐々に本来の球というか、粘って試合を作ってくれたのでナイスピッチングだった」とたたえた。

 3勝目を手にした前回9日の中日戦は、長良川球場での登板だった。地方球場独特のマウンドの傾斜や柔らかさに順応してつかみとった白星だった。

 この日の登板に向けてフォームを修正。「ちょっと大げさに投げました」。高い肘の位置からたたき下ろす感覚を取り戻し臨んだ登板だった。

 6連戦初戦の火曜日を任され責任を感じている。「これを続ければ」と前を見据えた左腕。どんな調子でも勝利をもたらす投球を継続していく覚悟だ。

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