「ＤｅＮＡ－広島」（４日、横浜スタジアム）

　今季初先発となった広島・森下暢仁投手は６回を投げて５安打２失点。勝利投手の権利はつかめなかったが、試合をつくって及第点の投球を示した。

　初回１死一塁から、宮崎を二ゴロ併殺。味方の好守もあって立ち上がりを無失点で終えた。二回は安打と四球で無死一、二塁のピンチを招いたが得点を与えず切り抜けた。三、四回はいずれも三者凡退。直球とチェンジアップ、緩いカーブを織り交ぜながら、テンポ良く腕を振ってＤｅＮＡ打線からアウトを重ねた。

　しかし２点リードの五回だ。先頭の桑原に左中間へのソロを浴びると、２死から８番・京田が中前打。二盗を許しで得点圏に走者を背負い、代打・大和の右前適時打で同点となった。六回は楠本、宮崎、牧の上位打線を三者凡退に封じた森下。打席が巡った七回に代打を送られ、降板となった。

　昨秋に右肘のクリーニング手術を受け、順調に春季キャンプを終えたものの３月上旬に患部の違和感を訴えて再調整。２軍では５試合に登板して準備を整えてきた右腕が１軍復帰マウンドで、今季のスタートを切った。