カープ新井監督 勝ちパターン日替わりテスト 矢崎の故障離脱に不測事態も考慮「いろいろ試す」

 広島は2日、マツダスタジアムで全体練習を再開した。新井貴浩監督(46)はオープン戦期間に勝ちパターンの“日替わりテスト”を実施する考えを明かした。この日、矢崎拓也投手(28)が「左内腹斜筋筋挫傷」と診断されたことが判明。守護神・栗林もWBC日本代表に選出されており、合流時期は不透明だ。指揮官は中継ぎ陣の競争激化に期待を寄せた。

 ブルペン陣に、激しい火花が散ることになりそうだ。2月27日に「左脇腹の張り」を訴えてキャンプを離脱した矢崎が「左内腹斜筋筋挫傷」の診断を受けたことが分かった。開幕は絶望的な状況。新井監督は「少し時間がかかるのかな。内出血しているということだから。彼には焦らず治療してくれと言いました」と完治を優先させる方針を示した。

 矢崎は昨季、自己最多の47試合に登板して防御率1・82。“八回の男”として抜群の安定感を誇った。加えて守護神・栗林はWBC日本代表に選出されており、チームへの合流時期は不透明な状況。指揮官は「もしもの時のためには、そういうのも想定しておかないといけない。いろいろ試すと思う」と不測の事態に備え、オープン戦ではあらゆる可能性を模索する。

 その一つが勝ちパターンの“日替わりテスト”。4日・ソフトバンク戦(ペイペイドーム)からオープン戦は14試合が組まれている。代役守護神には「候補がいる中ではニック(ターリー)が一番近いんじゃないかな」と、球に力のある来日2年目の助っ人左腕を筆頭候補とした。

 九回にターリーを投入するプランを試す一方、七、八回を投げる投手も競争になる。森浦、島内、ケムナ、中崎、戸根らがどの役割に適しているかも見極めていく。「栗林は代えの利かない投手。だけど投手陣は栗林に追いつけ追い越せという気持ちでやってほしい」と各投手がしのぎを削ることを願った。

 監督就任以来、何度も重要性を訴えてきたのはリリーフ強化。勝利につながるバトンを、いかにして栗林まで渡せるかをポイントに挙げてきた。「オープン戦を戦っていく中、誰が(一歩)抜けていくか分からない。チャンスだし、アピールする場。そういうモノを見せてもらいたい」と指揮官。サバイバルレースが白熱すればするほど、ブルペン陣は強固になる。

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