広島・小園 ヤクルト山田から技術&考え方も学ぶ 開幕戦で「かましてやりたいな」

 ヤクルト・山田(左)、中村(右)らと一緒にノックを受け、ハツラツとした表情を見せる小園(撮影・田中太一)
 さらなる飛躍を誓い、バットを振る(撮影・田中太一)
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 広島・小園海斗内野手(22)が11日、今季の自身の開幕ダッシュを誓った。愛媛県松山市でヤクルト・山田哲人内野手(30)、川端慎吾内野手(35)らと行う合同自主トレを公開。昨季は3、4月の月間打率が1割台と苦しんだことから、今季は春先から結果を出す構え。開幕戦となる3月31日・ヤクルト戦(神宮)での早速の活躍に気合を入れた。

 ハードなメニューを消化する小園が表情をゆがめる。しかしながら、リーグ2連覇中の常勝軍団の選手たちと過ごす時間は、充実感に満ちていた。「ここに来ると、始まるんだなという感じがする。この練習はキツいので、体作りを一番にやっていくことが大事。1年間戦えるように練習ができたら」と長丁場のシーズンを戦い抜く土台を整えていく。

 10日から始まった山田らとの合同自主トレには3年連続で参加。午前中は走り込みに時間を割き、それを終えると室内練習場でノックを繰り返す。午後からは打撃練習と、みっちり振り込む。厳しい練習に身を置くのは、昨年の二の舞いを避けたい思いもある。

 昨季は開幕戦に「3番・遊撃」でスタメンに名を連ねた。だが、3月の月間打率は・160、さらに4月は・156。4月を終えて全29試合にスタメン出場したが、無安打の試合は18試合を数えた。「技術的に、まだまだなので。(チームに)迷惑をかけた」と反省を胸に刻む。

 苦しんだ春先から巻き返し、最終的には打率・266。「バテてしまったり、波もすごく大きかった。波を少なくしていけば(チームの)信頼も厚くなると思う」。今季の開幕戦は3月31日・神宮でのヤクルト戦。現在、一緒に汗を流すヤクルト勢といきなり顔を合わせるだけに「最初から、かましてやりたいなと思います」と開幕早々の“恩返し”に闘志を燃やした。

 調子の波を最小限にとどめるため、山田からは積極的に技術や考え方を学ぶ。一番聞きたいことは「内緒で」といたずらっぽく笑ったが「引き出しがいっぱいある。勝負強さもですし、自分も(技術を)盗むのは難しいけど、一緒に練習しながら感じていけたら」と貪欲に吸収しながら技術向上につなげる。

 昨年の127試合出場、7本塁打、38打点は全て自己最多を記録した。それでも、満足感はない。「ショートとしてずっと出られるように。チーム的には日本一を目指して」と小園。自身初の全試合出場と悲願の頂点に向けて、背番号51がロケットスタートを切る。

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