広島・ドラ1斉藤 出すぞMAX155キロ 中2で投手転向 ストレートが一番の武器

 広島城を背に新天地での飛躍を誓う斉藤(撮影・立川洋一郎)
 「最速155キロ」を目標に掲げた斉藤
 ワインドアップの投球フォームを見せる斉藤(撮影・立川洋一郎)
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 広島のドラフト1位・斉藤優汰投手(18)=苫小牧中央=が新春インタビューに応じ、新年の誓いを立てた。未来のエースが期待される大型右腕。ルーキーイヤーの目標にMAX151キロから155キロへの更新を掲げた。将来は先発完投型の投手へ。トレードマークのワインドアップで突き進む。

  ◇  ◇

 -プロ野球選手としての1年目を迎える心境は?

 「だんだんプロに近づいてきたなと実感が湧いてきて。プロ野球選手になるということでしっかりやらないといけない。準備をしっかりしていきたいと思います」

 -1年目のテーマは?

 「広島の環境にまず慣れるのが一番かなと思っていて、環境に慣れた上で目標の155キロ投げるというのを体作りをしっかりやっていきたいです」

 -自分の投球スタイルは?

 「ストレートが一番の武器なので、ストレートを生かせるように変化球でカウントを取ったり、目線を外したりして、三振を狙いに行くのが自分のスタイルだと思います」

 -力でねじ伏せるタイプ?

 「ストレートにこだわっているというわけじゃないんですけど、投球の軸なのでしっかり投げられるようにしていきたい」

 -持ち球と使い方を?

 「カーブとスライダーとフォークを今は投げていて、カーブはカウントを取りに行くときに使ったり、タイミングをずらしたいときに投げたりします。変化としてはタテです。スライダーは一番コントロールしやすくて、三振を取りに行くときに一番多く使う球です。カウントを取るのにも使うので変化球の中で一番使う球種かなと思います。フォークの精度は今のところあんまりなんですけど、自分の中では自信のあるボールではあって、三振を取りに行くときにしか使わないです」

 -カウントを取るのには使わない?

 「フォークで取るのは難しいので。フォークを覚えたのが高校2年の冬。覚えてから時間がたっていないので、ストライクゾーンからボールに落とすのは練習したんですけど、ストライクゾーンに入れるのはまだ苦手なので、練習してカーブも含めて全球種決め球に使えるようになりたいです」

 -最近では珍しいワインドアップで投げる。

 「高校2年生の冬に監督に勧められたのもあって始めたのですけど、すごく楽に投げられる。セットポジションより合っていたのかなと思って。あとは一番投手らしい投げ方だと思うので」

 -ワインドアップが一番格好良い。

 「自分も思います。野球始めたてのころはワインドアップをやっていて、中学の投手を始めたころはやっていたのですけど、バランスが悪くてうまくできなかった。ノーワインドアップにして、高校に入ってからもセットになったりして、最終的にワインドアップになりました」

 -こだわっていきたい?

 「ずっとワインドアップでいこうと思います」

 -将来の理想は先発?リリーフ?

 「先発がいいと思っていて、投げさせてもらえたら自分が投げた試合は勝てるような投手になりたいです」

 -先発完投?

 「できれば。完投した方が投手っぽいじゃないですか」

 -野球を始めたのは

 「小学4年のときに(友人の)村田君と西村君に誘われて学校の野球チームに入りました。誘われてなかったら野球はやってないですね」

 -ポジションは?

 「外野です」

 -その後は?

 「小学5年になったときに捕手になって、中学2年の秋までずっと捕手です」

 -投手転向のきっかけは?

 「人がいなかったので。中学の軟式野球チームで、当時は合同チームを組んでいたんですけど、そこで投手経験のある人がいなくて小学校のころ2、3試合くらいですけど投げたことがあったので、それで投手になりました」

 -苫小牧中央進学は?

 「中学の先生と苫小牧中央の監督が知り合いで、勧められて。体験入学に行ってみろと言われて実際に行ってみて雰囲気も良かったですし、寮生活もしてみたかったので中央高校に決めました」

 -特別進学コース?

 「一応、勉強は人並みにはできます。野球で取ってもらったんですけど勉強も部活も両立してやりたかったので中央ならやれそうだなと思ったのも理由の一つにあって」

 -勉強もしたかった?

 「はい。中学1年の担任の先生に野球だけじゃ生きていけないと言われて。高校までは良くても、もし、ケガしてプレーできなくなったらスポーツできないから、勉強もできた方が後先を考えたらそっちの方がいいと。スポーツ推薦も勉強の推薦も両方取れるくらいになりなさいとおっしゃっていて、自分もその方がいいなと思って勉強もちょっと頑張ってみようかなという感じでやりました」

 -もしもドラフトに掛かっていなかったらどうしていた?

 「進学して、医療系の仕事に就こうと思っていたので。さすがに医者は無理ですけど、放射線技師だったり薬剤師だったり。そういう仕事に就きたいと思っていたのでそういう道に進んでいたと思います」

 -野球をやっていなかったかもしれない?

 「高校入学したときには3年間、一生懸命野球をやって大学に進学しようと考えていたので、たぶん野球をやってなかったと思います」

 -勉強は学年1番?

 「高校1年のときは全部1位。学年の順位も1年のころはずっと1位だったんですよ。2年になって学年末テストで1位を取りました。3年になってからはコロナとかでテストがつぶれたりしたので」

 -勉強した?

 「1年のころは5時に起きてしてました。2年生の最初のころもやっていたんですけど、さすがに練習の時間もあって続けられないときが増えて無理になったので夜の勉強の時間を増やすようになりました」

 -素晴らしい生徒。

 「負けず嫌いなところもあったのだと思います。テストとか返ってきて順位が下だとイヤな気分になるので(笑)」

 -出身地・岩見沢の好きところは?

 「雪が降るところ。さすがに岩見沢くらい降ると除雪とかしないといけないので大変かなと思いますけど雪は好きです」

 -岩見沢で有名な食べものは?

 「北海道でも岩見沢限定だと思うんですけど『かまだ屋』ってあるんですけど、ラーメンだったり、カレーだったりそばだったり、うどんだったり食べられるところなんですけど、家族とよく行ってました。子どものころから行ってましたし今も行きます」

 -お母さんへ恩返ししたいと話していた。

 「ずっと一人で弟と2人を育ててもらったので、できるだけ楽させてあげたいなと思っています」

 -将来、広島に呼んであげる?

 「ありですね」

 ◇斉藤優汰(さいとう・ゆうた)2004年5月27日、北海道岩見沢市生まれ、18歳。189センチ、91キロ。右投げ左打ち。投手。苫小牧中央から22年のドラフト1位で広島入団。日の出小4年で野球を始め、外野手、捕手。明城中で2年秋から投手。苫小牧中央では2年秋から主戦。MAX151キロ。好きな言葉は『習慣は第二の天性なり』。家族は母・明美さん(56)、弟・翔太さん(16)。

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