箱根駅伝中継巡り大混乱 し烈シード争い、タイム差誤表示で波紋 9位浮上帝京大が最終盤2秒差で11位転落 監督猛ゲキ その後サイト訂正、実際は9位のまま 指揮官苦言「ありえないでしょ」
「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)
シード権争いは2枠を巡り3校による激しい争いが繰り広げられたが、往路17位だった帝京大が復路で驚異的な追い上げをみせ、9位で3年連続シード権を獲得。残る1枠には日大が10位に滑り込み、14年大会以来12年ぶりのシード権を獲得した。中央学院大は最後に力尽きて、11位。10位日大とは55秒差だった。
ただ、最終盤の日本テレビの中継が混乱を呼んだ。9区終了時点で10位まで13秒差だった11位の帝京大のアンカー鎗田大輝(4年)が快走で13・3キロ地点で日大、中央学院大を抜き9位に浮上した。日テレの速報サイトでは当初16・5キロ地点では2校に16秒差をつけてリードを広げ、18・1キロ地点ではさらに拡大し、27秒差に。その後も脚色は衰えてないようにみえたが、20・1キロ地点、ゴールまで残り2・9キロの馬場先門の通過では急転帝京大が11位に転落。10位の中央学院大と2秒差という表示が出た。監督車に乗る中野監督からも鎗田に「2秒負けている!お前にかかっている」とのゲキが飛び、中継解説の渡辺康幸氏も「まだ分からないですよ。2秒ですからね」と緊迫感をもって伝えた。ただ、ゴール地点に集まっている帝京大の選手たちはいぶかしげな表情で「テレビが間違ってる」とポツリ。中央学院大の川崎監督も「諦めずいけ、2秒で勝てる」とアンカーの成川翔太(4年)に声をかけていた。
最後は鎗田がこん身のラストスパートでゴールに飛び込んだが、終わってみれば中央学院大との差は1分36秒だった。
SNSなどでは「絶対計測ミスだと思う。あり得ないもの」、「馬場先門では2秒差で負け、大手町では1分36秒差で勝ちってどういうこと?」との声が上がっていた。
大会終了後、番組速報サイトの記録は訂正され、馬場先門の時点で帝京大は9位のままで、11位の中央学院大には35秒差をつけていたことが明らかになった。サイトには「※一部データを修正しました」と表示された。
帝京大の中野監督は終了後「どこかで10何秒は抜いたっていうのは情報入ったんですよ。で、20何秒まで差がついた。なんか日テレが嘘を言ったみたいで『なんか2秒差になったぞとか』って言われた。あれは『日テレの計算違いだ』と言われました。終わったら40秒も開いていた。ありえないでしょ」と苦言。“劣勢”と思って鎗田に指示を出したことを振り返り「混乱するよ。さっき20何秒空いていてよしっと思って、映像を見たらそんなに動いてないのに『2秒差』って聞いたらね」と語りつつ「鎗田は本当にあのプレッシャーの中でよくやったなと思う」と教え子の力走に目を細めた。





