広島・末包「こすって上がり過ぎました」昇格即プロ初三塁打 存在感見せつける
「DeNA5-2広島」(2日、横浜スタジアム)
長い滞空時間だった。左翼方向に上がった打球は高い軌道を描きフェンスを直撃した。柵越えとはならなかったが、プロ初の三塁打。この日から1軍復帰した広島・末包がパワーを見せつけた。
「こすって上がり過ぎました。うわーと思いながら走ったら、結構上がった分、伸びてくれました」
森下の代打として五回の先頭で打席に立った。はじき返したのは高めのチェンジアップ。完ぺきな一打ではなかったものの、持ち前の力で運んだ。
5月23日の出場選手登録抹消後、初めての再昇格。2カ月以上を過ごした2軍ではスイング軌道の修正がテーマだった。
「球に当てるため、線を描けるようにやってきた。今までは点でしか当たらなかった。やってきたことがしっかりと1打席でできたのは良かった」
7月31日に地元・香川のレクザムボールパーク丸亀であったウエスタン・阪神戦では藤浪から左越えソロ。凱旋弾で球場を沸かせた。1軍の舞台でも伴った結果に安どの表情があった。
外野争いはし烈を極める。それでも末包にはパワーという大きな武器がある。「自分のキャラを確立すればやっていけると思う」。手応えを感じ始めている打撃で存在感を示していく。