守護神・栗林 広島通算4500勝目締めへ思いはせる「今年は特に応援の力が偉大」

 広島の栗林良吏投手(25)が26日、“カープ魂”で球団通算4500勝目の試合を締めることを誓った。球団通算勝利数は現在、4499勝。この日のヤクルト戦(マツダスタジアム)が雨天中止となり、記録達成は最短で27日となった。守護神はカープOBへの敬意を表すとともに、球団の伝統を継承していく考えも示した。

 脈々と受け継がれてきた七十余年の足跡に、新たなページを刻む。球団通算4500勝まであと1勝に迫る中、栗林が伝統に思いをはせた。

 「自分はまだ2年目。4500勝というのは自分だけではなく、今までのカープの選手の方々、それを応援してくれるファンの方があって、ここまで積み上げてきた数字だと思う」。先人たちが刻んできた系譜に敬意を込めた。

 出番は試合展開に左右されるが、僅差で九回を迎えれば登板機会が訪れる。すなわち節目の勝利の瞬間を、自身の投球で締めくくる可能性が濃厚だ。「一日でも早く達成したい気持ちがある」とマウンドに仲間が駆け寄る光景を思い描く。

 地域に根ざした球団は1950年3月14日の国鉄戦で1勝目を挙げ、1975年に初優勝を飾った。チームとファン一体で勝利に歓喜するカープらしさ。2年目の栗林もそれを実感する。

 「今年は特に応援の力がすごく偉大だなと。自分が(現役で)いる間に5000勝、5500勝と、どんどん続けられるように頑張りたい」と、新たな伝統をつくることにも意欲を示した。

 雨天中止を受け、この日は室内練習場で調整。投球を意識した平地でのキャッチボールに多くの時間を割いた。前回登板した24日・DeNA戦では同点の九回に登板。無失点に封じた一方、2四球を与えたことを反省して修正を図った。

 昨年までは左足を高く上げるフォーム。今季は開幕後から、無走者でも少しクイック気味に投げるスタイルに変更している。「自分のイメージ通りの球がいくことが多い。開幕当初に比べたら、球も良くなっていると思う」と手応えを口にした。

 今季はここまで10試合で1敗5セーブ。マツダスタジアムでは5試合で無失点と本拠地で結果を残している。4500勝に到達すればプロ野球史上9球団目。「もちろん、無失点に越したことはない。ずっと応援してもらえるように自分たちは日々努力するだけ」と栗林。若き守護神が、球団史に新たな彩りを加える。

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