カープ羽月「内野で勝負」鉄壁守備誓う 来季1軍定着へテーマは“足の運び”

 広島の羽月隆太郎内野手(21)が秋季練習休日の12日、来季の1軍定着へ向けて内野の守備力向上を誓った。今季は外野での出場が多かったが、来季は内野として勝負する意気込み。テーマは打球に対する足の運びだ。素早く1歩目を踏み出し、確実に打球を処理する安定感を身に付けていく。

 秋季練習のテーマは明確だ。羽月は「今年の一番の課題は(内野の)守備。今はそこを意識して取り組んでいる」と力を込めた。安定したプレーを継続することが1軍定着への道。鍛錬の日々を送っている。

 今季は自己最多の39試合に出場。先発は27試合で、そのうち21試合が中堅だった。二塁に菊池涼、遊撃には田中広や小園がおり、内野での出番は少なかった。それでも「元々、内野手。内野で勝負したい」。高い壁を乗り越えるため、レベルアップを誓う。

 課題は打球に対する1歩目。「良い守備をしている人は1歩目が違う。1歩目で捕球しやすい形になれるように」。今季、失策はなかったが確実性向上がテーマだ。第1クールの守備練習では構えた時の姿勢や、ステップの踏み方などを試行錯誤。今後は新任の小窪内野守備走塁コーチにも助言を求め、磨きをかける構えだ。

 打撃では存在感を示す。ここまでの紅白戦2試合で計7打数3安打だ。無駄な力を抜いたスイングに好感触がある。

 「来季は始まっていると、監督も言われている。そこに向けて守備を徹底的にやっていきたい。(1軍で)一年間、野球ができるように頑張りたい」。13日からは秋季練習第2クールがスタート。地道な反復練習を来季の飛躍へつなげていく。

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