石原慶幸氏が指摘 広島捕手陣へ、打たれても冷静さを失ってはいけない
「広島5-8ヤクルト」(23日、マツダスタジアム)
両軍とも打線が好調で序盤から点を取り合う展開となった。広島バッテリーとしては、しっかりと相手の攻撃を封じて自軍に流れを引き寄せたいところだったが、先頭打者を出すことも多く、うまくいかなかった。
捕手目線で話をさせてもらうと、こういう展開になると、捕手はサインを出す指が動かなくなる。自分の描いていたプランが崩れてしまい、自信を持ってサインを出せなくなってしまうのだ。
だが、こういう状況で大切なのは冷静さを失わないこと。もう一度、試合前のミーティングで話したことやスコアラーからの報告を頭の中で整理し、試合の中で自分が感じたことも加味しながら、配球を組み立てていかなくてはいけない。
迷った揚げ句、その場しのぎとなるような行き当たりばったりのサインを出してしまうことが一番いけない。坂倉や石原、中村奨らカープの捕手陣はまだ若く経験も浅い。これからも、こういう状況は何度も経験することになると思うが、その積み重ねの中で捕手として大切なことを学んでいってほしい。