復帰の広島・鈴木誠也5の0 佐々岡監督「体調面も上がっていけば」
「広島4-6楽天」(6日、マツダスタジアム)
高まる期待にバットで応えることはできなかった。新型コロナウイルスの陽性判定を受け、戦線を離脱していた鈴木誠が9試合ぶりに1軍復帰。苦しむチームの起爆剤となる活躍を目指した中、5打数無安打となった。
本拠地でのスタメンは5月16日以来。打席を迎えて名前がコールされると、スタンドから大きな拍手が注がれた。相手先発は、ここまで6勝を挙げるドラフト1位・早川(早大)。黄金新人との対決に熱視線が送られた。
初回は2死から遊ゴロ、四回1死の2打席目は151キロ直球に押され、右飛に倒れた。六回は無死一塁で遊飛に凡退。好機を拡大できず、七回と九回も快音は響かなかった。
5月20日に新型コロナウイルス陽性判定を受け、離脱を余儀なくされた。6月2日の2軍戦で実戦復帰し、2試合で計4打数1安打と、再出発への歩みを進めてきた。球界屈指の強打者である一方、1軍舞台から遠ざかっていたのも事実。だからこそ、復帰初戦の無安打は責められない。
チームは今季初の同一カード3連敗で借金は同最多の8に膨らんだ。だが野手主将の復帰は、今後の戦いへの明るい材料。佐々岡監督も「体調面も上がっていけば、誠也らしいバッティングをしてくれると思います」と変わらぬ信頼を寄せた。大黒柱の完全復活を、みんなが待っている。