広島 コロナ陽性11人で対阪神3連戦中止 「完全には抑えられない」球団から要望

マツダスタジアムでの広島対阪神戦が中止になり、テントの撤去作業を進めるスタッフら 
18日の試合で、マスクを着けて試合に臨む広島ナイン 
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 広島は21日、マツダスタジアムで同日から23日まで開催予定だった阪神3連戦の中止を発表した。この日、広島からコロナ陽性者が多数出たことを受けて開かれた臨時実行委員会で決定された。代替日は未定。球団は21日から毎日PCR検査を行い、交流戦初戦の25日・西武戦(マツダ)からの試合再開を目指す。

 球団はこの日の午後1時、阪神3連戦の中止を発表した。通常ならファンでにぎわう球場外周も静寂に包まれた。鈴木球団本部長は「選手の感染のリスクが完全には抑えられない。しばらく試合を止めて、拡大を防ぎたい」と中止に至った理由を説明した。

 管轄の保健所から、チーム活動停止などの判断はされていない現状。だが、これ以上の感染拡大を防ぐために、球団側からこの日開かれた臨時実行委員会に試合中止を要望した。チームはこの日、練習を行わず、1軍首脳陣、選手、スタッフら76人がPCR検査を受け、新たに倉1軍バッテリーコーチの陽性が判明した。

 17日に菊池涼、正随、小園の感染が発表された。チームは計17人を入れ替える緊急事態の中、18日から敵地・東京ドームで巨人と2連戦を消化。広島に戻った20日にもPCR検査を行った結果、鈴木誠、長野、石原、大盛、羽月の5選手に加え、計7人の陽性が判明。チーム内の陽性者は現在11人で、菊池涼以外の10人は無症状。さらなる感染拡大を防ぐため、球団はPCR検査を毎日実施する方針を示した。

 鈴木本部長は「明日(22日)もやります。あさって(23日)も。ずっと、あぶり出すまで。日曜をメドにしたいが、まだ出るだろうと思うから」と説明。個別に接触しない練習は管轄の保健所から認められており、消毒を徹底して、22、23日は自主練習の形を取る。

 25日からは交流戦が始まり、本拠地で西武と3連戦が組まれている。開催の可否は現段階で未定だが「西武戦からの再開を目指してやりたい」と開催実現に向けて、感染予防を強化する。開幕から約2カ月が経過し、チームを襲ったコロナ禍。全力を注ぎ、事態の収束を図っていく。

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