広島・羽月 プロ初猛打賞 今季初先発全員安打で10得点大勝!3連勝!

 3回、3点適時三塁打を放つ羽月(撮影・立川洋一郎)
 
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 「広島10-1DeNA」(27日、マツダスタジアム)

 広島の羽月隆太郎内野手(21)がプロ初の猛打賞で3連勝に貢献した。三回2死満塁は右中間へ走者一掃の適時三塁打を放ち、今季の1イニング最多となる7点を演出した。3安打3打点をマークした若鯉に導かれ、打線は今季初の先発全員安打。今季初の2桁得点となる10点を奪って大勝し、貯金1と勢いづいてきた。

 振り抜いた打球は、低い弾道で右中間をきれいに破った。羽月は快足を飛ばして一気に三塁に到達。一塁ベンチに笑顔の花が咲き、スタンドの鯉党を熱気の渦に包んだ。

 高卒3年目で初の猛打賞。主役の座を奪った21歳は「本当に良かったです」と満面の笑みを浮かべた。

 0-0で迎えた三回に、グラウンドを駆け回った。先頭として投手強襲の内野安打。この一打をきっかけに打線が4点を奪うと、2死満塁でこの回2度目の打席へ。大貫の初球を迷わず振り抜いた。「コーチから『中途半端(な打撃を)するな、思い切って打て』と言われた」。白球は二塁手の頭上を越えて、右中間を破る。走者全員が生還し、今季の1イニング最多7点を奪取。価値ある一打に本拠地は大いに沸いた。

 初回無死一塁は送りバントを転がし、俊足を生かして投手内野安打。3安打3打点で森下とともにお立ち台に上がると、ファンの大きな笑いを誘った。

 「きのう(寮の)屋上で森下さんと、月を見て『きれいだね』言って、それが力になった」

 26日の夜、森下と月を見ながらこの日の活躍を思い描いていたという。「満月が近かったので、2人で『あした2人で頑張りましょう』と言っていて。本当に結果が出たので『月のおかげだな』と話していた」と笑った。

 今春キャンプで鈴木誠から「お前のようなタイプはどこにでも、狙った打球を打てないとダメ」と助言された。三遊間にゴロを打つなど、打球方向を決めてスイングする練習を繰り返した。「一人で打撃練習をする時も『ここに、この打球を打つ』と決めて打ったり、そういうのがつながっているのかなと思う」とうなずいた。

 チームは今季初の先発全員安打で、今季初の2桁得点。今季2度目の3連勝で貯金1とした。打線は3試合連続2桁安打と勢いに乗ってきた。「僕の立場なら毎日が勝負。一球も無駄にできない」と羽月。泥くさく、懸命にグラウンドを駆け回り、チームを勢い付ける。

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