広島・堂林、開幕間に合った 7戦ぶり実戦で全快 佐々岡監督ゴーサイン

4回、グラシアルの打球を処理 
5回、左前打を放ち一塁へ駆ける堂林 
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 「オープン戦、広島2-1ソフトバンク」(21日、マツダスタジアム)

 広島の堂林翔太内野手(29)がコンディション不良から回復し、10日の阪神戦(甲子園)以来、7試合ぶりに実戦復帰した。守備では軽快な動きを見せ、打撃でも五回に左前打を放つなど全快ぶりをアピール。3月26日の開幕に何とか間に合わせた鯉のプリンスが今季も序盤から安打を量産していく。

 縦横無尽にグラウンドを駆け回った。コンディション不良明けを全く感じさせないはつらつとしたプレーはいつもと変わらない堂林の姿そのものだった。復帰戦を終え、「100%の状態で試合に臨むことができたので良かった」と安どした。

 初回、いきなり守備で魅せた。1死走者なしで今宮の三塁線への強烈な打球を滑り込んでキャッチ。素早く一塁へ送球し、アウトにした。打撃では先頭で迎えた五回の第2打席。2番手・大関のチェンジアップをうまく拾って左前に運び、オープン戦出場4試合目で初安打を記録した。「久々とか関係なく、言い訳なしにしっかり結果を求めた」。

 出塁後は無死一、二塁から代打・石原の投手への犠打で三進(記録は犠打野選)。間一髪のタイミングも果敢に滑り込んで好機を拡大させ、田中広の右前適時打で先制のホームを踏んだ。

 佐々岡監督は「攻撃、守備に関しては問題ない。良かったと思う」と話し、開幕にも「当然。きょうの時点での判断で大丈夫」とゴーサインだ。さらに実戦慣れのため、23日のウエスタン・リーグ中日戦に出場することも明かした。

 13日の日本ハム戦で試合前練習に姿を見せず、欠場。別メニュー調整となり、16、17日の関東遠征には帯同しなかったが、18日には練習に復帰。それでも開幕1軍が危ぶまれる中、何とか間に合わせた。「チームに迷惑を掛けてしまった。時間をもらった分、ちゃんと戻らないといけないという気持ちもあった。トレーナーの方たちに助けられてここまで来られた」と周囲のサポートに感謝した。

 昨季は2014年以来6年ぶりの開幕スタメンをつかむと序盤から安打を量産。一時首位打者に立つなど打率・279、14本、58打点の成績を残した。チームが開幕から勢いに乗るにはこの男の活躍が必要不可欠だ。「もう体のことは心配ない。しっかりと開幕からいいスタートを切れるように。勝ちに貢献できるように1年間戦っていきたい」。万全な状態でプロ12年目の戦いに挑んでいく。

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