フランスア 新型コロナ広島初感染者に 2・1キャンプ間に合わず

 広島は7日、ヘロニモ・フランスア投手(27)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。球団では初めての感染者となる。来日に向けて母国ドミニカ共和国で5日(現地時間)にPCR検査を受けたところ、陽性と判定された。無症状で体調に異常はなく、自宅で静養している。今後の来日予定は未定ながら、2月1日から始まる春季キャンプには間に合わない見通しとなった。

 広島にもついに新型コロナウイルスが襲いかかった。球団はこの日の午後、フランスアが母国・ドミニカ共和国で新型コロナウイルスに感染したと発表。鈴木球団本部長は「来日するための検査で判明した。世界中でまん延しており、起こりうる事。今は静養するしかない」と説明した。

 球団では初の感染者となる。現地時間5日、フランスアは渡航前のPCR検査で陽性判定を受けた。本人は無症状で体調に異常はなく、現在は自宅で療養しているという。

 今後は検査日から10日後と14日後に再度、PCR検査を受け、2回連続で陰性結果が出た後に来日の準備に入る。その後、陰性証明を取得するため渡航前72時間以内に3度目のPCR検査を受ける。そこで陰性結果が出れば来日が可能となる。

 ただ、1月上旬の感染のため、2月1日からの春季キャンプ合流は遅れる見通しだ。同本部長は「日本に来て(2週間の)隔離がある。間に合わないだろう」と語った。

 2年連続Bクラスの5位から巻き返しを図るチームにとって、最大の懸案事項は守護神の確立にある。昨季途中から大役を担い、53試合で19セーブ。実績と経験のある左腕はその筆頭候補だ。

 ドミニカンを襲ったまさかの事態に調整遅れが心配される。佐々岡監督は「1日でも早く治ってもらいたい。(来日が)遅れる事は仕方がない事なので、まずはしっかり治してもらいたい。元気になって(遅れたとしても)しっかりキャンプに入ってきてもらいたい」と球団を通じてコメントした。

 チームは昨季、感染防止対策を徹底。1人の感染者も出さずにシーズンを終えた。遠征時の外出は散歩などを除き原則禁止。個々で行動履歴を付け「3密」を避ける事も徹底した。

 東京都はこの日、過去最多となる2447人の感染者を確認。広島県も新たに94人が感染したと発表した。日本は“第3波”に見舞われている。全世界でも収束は見えない。誰もが、いつ感染してもおかしくない状況が恐ろしい。

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