広島・坂倉 代打決勝2号ソロ Gキラー劇弾 本拠地で首位・巨人3タテ

 8回、代打で勝ち越しソロを放ち、ベンチのナインと喜び合う坂倉(撮影・立川洋一郎)
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 「広島2-1巨人」(23日、マツダスタジアム)

 痛快なG倒劇だ!広島が今季2度目、同一カードでは初となる3連戦3連勝を飾った。1-1で迎えた八回、代打・坂倉将吾捕手(22)が決勝の2号ソロを放った。チームは依然として最下位だが、鯉戦士に活気が出てきたことは確かだ。首位・巨人に3タテを食らわせた勢いに乗って、25日からも連勝街道を歩んでいく。

 必殺仕事人が試合を決めた!チームメートから祝福を受け、笑顔を浮かべた坂倉は両手でガッツポーズ。何度も拳を握って、喜びを存分にかみしめた。

 1-1と緊迫した状況。どちらに試合が転んでもおかしくない展開だったが、八回に2番手・塹江が2死二、三塁から代打・モタを三振に斬ってピンチを切り抜けると流れが広島に傾いた。

 八回、先頭打者の代打で起用された。「塁に出ることしか考えていなかった。初球振ることを決めて打席に入った」。大竹が投じた初球、131キロの低めへのスライダーを迷うことなく、振り抜いた。

 「芯に当たったので、抜けろ!と思った」。高々と舞い上がった打球は右中間席に着弾。2号ソロは均衡を破る値千金の決勝弾となった。佐々岡監督も「よく捉えてくれた」と称えた。

 これで坂倉は通算3本塁打。その全てを巨人戦で放っており、大竹からはいずれも代打で2発目。“Gキラー”ぶりを遺憾なく発揮している。打率は・345と好調を維持。「積極的にいこうとは決めている。そこだと思う」と言うように、好球必打の姿勢が要因だ。

 試合開始わずか3分後に雨脚が強くなり、42分間の中断。また、九回にはフランスアが2死満塁の大ピンチを背負ったが、切り抜け、チームは今季2度目、同一カードでは初の3連戦3連勝を飾った。

 巨人戦同一カード3連勝は昨年7月19~21日(マツダ)以来。今年は7月14~16日に本拠地で巨人に3タテを食らっていたが、きっちりお返しした。依然として最下位に沈むが、借金は4まで減らした。

 この3連勝で勢いづいたことは確かだ。25日・DeNA戦(横浜)からまた6連戦が続く。坂倉は「個人的にはできることを一個一個全力で。チームとしては上位に上がっていけるように」と口元を引き締めた。佐々岡監督も「やられた分、やり返すという気持ちをみんな持っていた。地元でなかなか勝てなかったので、こういう勝ち方で勢いに乗っていきたい」と力を込める。本拠地で一体感を示した鯉ナインの逆襲がここから始まる。

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