広島・九里、開幕ローテ当確 虎斬り6回0封、佐々岡監督絶賛「ほぼほぼ完璧」

 「練習試合、広島15-1阪神」(10日、マツダスタジアム)

 快刀乱麻の投球で2年連続の先発ローテ入りをたぐり寄せた。広島・九里亜蓮投手(28)が阪神打線を2安打に抑え6回無失点。ツーシームを軸に猛虎打線を手玉に取り、左打者に対してはボールゾーンから外角のストライクに入るバックドアのスライダーが効果的に決まった。「結果ゼロで終えられたのは良かった。会沢さんが上手にリードしてくれました」と汗を拭った。

 二回1死からサンズに左前打を浴びたが、続く福留を外角のスライダーで見逃し三振に打ち取ると、糸原には内角へ144キロの直球を投じ、連続見逃し三振に斬った。勢いに乗った右腕はその後もテンポのいい投球で凡打の山を築いた。佐々岡監督は「ほぼほぼ完璧。球の力、キレがあった」と賛辞を贈った。

 開幕ローテの残り2枠を薮田、遠藤と争っている。3日の阪神戦(甲子園)でも4回無失点と好投しており、当確かという報道陣の問いに「ここで投げさせているのだからね」と指揮官はニヤリ。明言は避けたが、ローテ入りを決定づけた。

 先発ローテをほぼ手中に収めた右腕だが、「四球は失点につながる可能性が高くなる」と追い込んでから四球を出した自身の投球への反省も忘れない。「何とかそこに入りたい気持ちがある。行けといわれたところで発揮できるようにやっていきたい」と話す背番号12は好調を維持しながら開幕を見据える。

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