カープOB新井&黒田両氏が男気再タッグ 広島にマスク7万枚寄付 医療従事者のために

 カープの優勝パレードでファン、県民の歓声に応える黒田(左)と新井=2016年11月
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 阪神、広島で活躍した新井貴浩氏(43=デイリースポーツ評論家)が1日、新型コロナウイルスと奮闘する医療機関などを支援するため、広島県と神戸市に2万枚ずつ、計4万枚のマスクを寄贈した。県では感染症指定医療機関などの施設に配布予定。また元広島・黒田博樹氏(45)も広島県にマスク5万枚を寄贈。最前線で戦う医療従事者への感謝と、愛する街に対する感謝を形にした。

 苦境下でも、最前線で戦う医療従事者の奮闘に、新井氏も感謝の思いを募らせていた。外出を自粛し、家族とおうち時間を過ごす日々。何かできないかと考えていた時、黒田氏の呼び掛けがあった。故郷広島と在住する神戸市に、2万枚ずつのマスク寄贈を決めた。

 「自らの命をかけて、ご家族との時間を犠牲にして最前線で戦ってくださっている医療従事者の皆さまに心より感謝申し上げます」

 医療現場では過酷な状況が続く。大都市圏では感染者数増大のスピードに、病床確保が追いついていないと伝えられる。特に問題となっているのは、人手や物資の不足。肉体的、精神的な疲労と不安を抱えながら、昼夜を問わず懸命に働く現状などを日々、ニュースなどで目にしてきた。

 愛する街を救いたいと、今回は広島県と神戸市に2万枚ずつ、計4万枚のマスクを寄贈することで、強い感謝の思いを形に変えた。黒田氏が所属する吉本興業によると、現役時代から親交のある広島のグッズ会社がマスクを取り扱うことになったことを聞き、協力を得て購入による寄贈を決めたという。

 黒田氏と新井氏はともに2015年、広島に復帰して投打の柱として活躍。翌16年には、カープを25年ぶりのリーグ優勝へ導き、広島の街に勇気と感動を届けた。そんな2人が今回、新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるう状況下で、再び“男気タッグ”を結成した。

 2人から寄贈されたマスクは、感染症指定医療機関や帰国者、接触者外来設置医療機関など、広島県では42施設に配布される予定。広島県庁にはこの日午後、ダンボール35箱に入った7万枚のマスクが届けられた。

 新井氏は常々、広島&阪神で活躍した現役時代だけではなく、引退後も変わらずに送られてきたファンの温かい声援に対し、感謝の気持ちを抱いてきた。願うのは一日も早いコロナウイルスの終息と、最前線で戦う人々の健康。今回、そんな思いを医療従事者や、愛する街を救うために形に変えた。

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