広島・西川 開幕延期だから「新しい発見もある」右打席にもチャレンジ

 ノックを受けジャンピングスローで返球する西川(撮影・立川洋一郎)
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 広島の西川龍馬内野手(25)が20日、練習に“遊び心”を取り入れて自身の引き出しを増やし、打撃技術を向上させていく考えを示した。従来の打撃フォームを軸に、さまざまなアレンジを加えることで新たな発見へとつなげることが狙い。チームは19日から2班に分かれた1勤1休での練習形態を取っている中、あらゆる試みを行って開幕への準備を整えていく。

 短い練習時間であっても、貪欲な姿勢は随所に垣間見えていた。バットを握りながら頭の中に浮かべるのは、創意工夫。西川は「ある程度決められた時間の中で一日一日、自分のやりたいことを見つけてやっているという感じ」と現状の取り組みを明かした。

 自身の課題克服に努める練習とは違い、力を注ぐのは現在のスタイルに“アクセント”を加えること。「(開幕が)決まってくれれば、ある程度逆算して『速い球を見ておこう』とかはあるけど、まだその段階じゃないかな」という理由から「普段使わない体の使い方」を実践している。

 具体的には「手首の角度を変えてみたり、タイミングの取り方をちょっと変えてみたり、バットの角度を変えてみたり。いろいろ『遊び心』でやっています」と型にハマらない方法で打撃向上へのヒントを模索する。

 結果が求められるシーズン本番ではなく、開幕延期という今の時間こそ「遊び心」ある練習にうってつけとも言える。「そういうところから、新しい発見もあると思うので。幅も広がるし」。肌で感じ、自身に合ったモノは取り入れていく。なおかつ不調時の打開策となる引き出しを増やすことは、シーズンでも生きてくる。

 この日は午前中、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で打撃練習やノックなどで調整。「短い時間なので、あんまり無駄にしたくない」という思いから、打撃ケージでは毎球フルスイングで力強い打球を連発した。

 その後はカーブマシンと向き合い、左打席で感触を確かめると、右打席に立ってスイング。「半分、遊びですね」と笑ったが「同じ回転でずっと打つよりも、たまには逆で振っておかないと。逆の動きも入れておいた方が、体のバランス的にはいいかな」と意図を説明した。

 練習以外の食事面でも「タンパク質を多めに摂るとか、あまり炭水化物ばかりにならないように」とケアを心掛けている。チーム屈指の好打者は、ありとあらゆるアイデアを形にしながら充実の毎日を過ごしていく。

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