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元守護神の広島・永川コーチ 若鯉に猛ゲキ「目がギラギラ光るように」

 今季から広島のコーチに就任した永川勝浩2軍投手コーチ(39)が、若鯉とともに日々奮闘している。現役時代は球団記録の165セーブを挙げるなど、守護神として数々の修羅場をくぐり抜けてきた同コーチ。選手には「ハングリーさ」を求め、“ギラギラした集団”を理想に掲げる。現役時代の自身の失敗談も交える指導法で、チーム力の底上げを図っていく。

 勝負師のような鋭いまなざしは、現役時代と変わらない。ブルペンでは捕手の後方、そして投手側からの目線でアドバイスを送る永川2軍投手コーチ。「若い子の話を聞いてあげないといけないと思います」と選手の声に耳を傾けることが、指導の基本スタンスだ。

 2軍という枠の中でも、1軍実績のある中堅選手から1軍出場機会がない若手に至るまで、選手の立場はさまざまだ。「1軍でやってきた人間と2軍にずっといる人間とは考え方が違う」。各選手に合った指導方法を模索し、勉強する毎日を過ごしている。

 その一方で、若鯉たちには物足りなさも感じている。「常にこう、1軍で活躍してやろうという、目がギラギラ光るような子たちになってほしい。昔はみんな、もっとギラギラしていたと思う」と自身の若手時代と比較する。

 同じユニホームを着ていながら、全員がライバル。選手一人一人が鼻息を荒くし、スターダムへ駆け上がる機会を虎視眈々(たんたん)とうかがう時代が、かつてはあった。「そういうふうな集団になっていけたら、2軍からもっと活躍する子が増えるんじゃないかなと思いますね。みんなが率先して頑張れる選手になってほしい」。ハングリーな姿勢、貪欲さを前面に押し出してほしいと願う。

 ルーキーイヤーの03年に25セーブを挙げ、華々しいデビューを飾った。07年から3年連続で30セーブを記録。チームの屋台骨を支え、球団最多記録となる165セーブを挙げたかつての守護神だが「僕がいっぱい、失敗してきたので」と苦笑いを浮かべる。

 過去に味わった自身の苦渋は、選手が花を咲かせるための“エキス”へと形を変える。「調子がいい時に調子に乗ってあまり練習しないとか、地味なことをおろそかにしていたらダメだと。『こういうことをやったら、失敗しちゃうよ』というのを伝えていけたら。当たり前のことをしっかりやっておこうという会話をしています」。基本の大切さと貪欲さの両輪で、後輩たちの成長を支えていく。

 ◆永川 勝浩(ながかわ・かつひろ)1980年12月14日生まれ、39歳。広島県出身。現役時代は右投げ右打ちの投手。新庄から亜大を経て、2002年度ドラフト自由枠で広島入団。07年から3年連続30セーブ。通算165セーブは球団歴代1位。19年限りで現役引退。通算527試合38勝42敗79ホールド、防御率3・46。20年から広島2軍投手コーチ。

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