広島・堂林チャンス!一塁レギュラー奪取へ 松山離脱で「巡ってきている」

 「広島春季キャンプ」(20日、沖縄)

 広島の堂林翔太内野手(28)が20日、一塁のレギュラー奪取に意欲を示した。同じポジションを争う松山が17日に腰部痛のため帰広。ライバルの離脱でチャンスが広がった。カギは打撃力の向上。現在取り組んでいる軸で振るバッティングを習得し、今週末から始まるオープン戦でもアピールしていく。

 並々ならぬ覚悟でキャンプに臨んでいる。堂林は改めてレギュラー獲得に向けて意気込みを示した。沖縄第2クール最終日のこの日は、一塁での守備練習やフリー打撃を行った。打撃では柵越えを3本放つなど、快音を連発。インパクトの強さがひときわ目立った。「力強く振ることは継続できている。しっかりと振れていると思います」と、順調な調整ぶりを強調した。

 好機到来だ。17日に同じ一塁を争う松山が腰部痛の検査のために帰広。今後はリハビリ組の3軍で調整することになった。堂林は仲間の負傷を気遣いながらも、「チャンスが巡ってきていることは分かっている」と虎視眈々(たんたん)と出場機会をうかがう。

 昨季・206に終わった打率アップは絶対条件だ。打力向上へ現在は“好球必打”の姿勢で積極的な打撃を心掛けている。朝山打撃コーチからは「ストライクの球をいかに振れるか」というテーマを与えられ、課題である頭が突っ込む点を修正しながらフォームの改善を図っている。「上体を真っすぐにして、しっかりと軸で振ることを意識している」と話し、「振れる数が増えれば結果も出てくる。手応えはあります」と好感触を示した。

 昨季、1軍初出場を果たした3年目以降では最少となる28試合の出場にとどまった。オフ期間は後輩の鈴木誠に弟子入りしてバットを振るなど背水の陣で11年目を迎えている。練習の成果は結果にも表れており、15日の阪神との練習試合(宜野座)では、2本の二塁打を含む3安打の固め打ちでアピールした。

 3月20日の開幕まで1カ月を切り、サバイバルは激しさを増す。安部も一塁のポジションで練習しており、レギュラー奪取への道は簡単ではないが、「守りも含めて全部しっかりとやってついていきたい」と背番号7。開幕1軍、そして定位置獲得へ向けて、“鯉のプリンス”はがむしゃらに突き進む。

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