広島・松山、広角打法習得じゃ 飛距離&確実性UPへ「いい感触」

 広島の松山竜平外野手(34)が25日、広島県廿日市市の大野練習場での合同自主トレに今年初めて参加した。飛距離アップのために昨秋のキャンプから取り組んでいるのがバックスピンをかけた打球。習得すれば長打量産に加え、確実性の向上、逆方向への打球増加で安打数アップにもつながると青写真を描く。不本意の成績に終わった昨季から再び主軸となるため、巻き返しに燃えている。

 再び主軸として活躍する。サングラス越しの瞳からは覚悟が伝わってくる。1月上旬に行っていた地元の鹿児島県鹿屋市で自主トレを打ち上げ、初めて大野練習場に姿を現した松山は「仕上がりも早いと思うし、いい感触はある」と順調な様子。仲間との再会に、時には笑顔を交えながら、打撃練習を中心に約3時間汗を流した。

 昨季は開幕から状態が上がらず、2度の頭部死球の影響もあり、110試合で打率・259、6本塁打、49打点。不完全燃焼の一年に終わった。このオフは持ち味である長打力の、さらなる向上を目指している。鹿屋での自主トレでも試行錯誤の日々。そんな中、現在取り組んでいるのが打球にバックスピンをかけることで飛距離アップさせることだ。

 この打撃を身に付ければ本塁打増加はもちろん、逆方向へ強い打球が打てると考えている。昨季は76安打中、左方向への安打は約2割の19本。「反対方向にスライスして、ファウルになることもあった」。もともと右方向へ引っ張るタイプのプルヒッターだが、左方向へも正しい回転でしっかりとスピンがかかっていれば安打数増加につながっていた可能性はある。

 特に左方向は意識しないが、広角に打てるようになれば安打数も上がり、打率アップにもつながる。「長打にもこだわっているが、確実性を伸ばしたい。きれいにスピンはかけたいと思っていた。とにかくバックスピンをかけてきれいな打球で伸びるように。反対方向でもまっすぐ飛んでいけるようにしたい」と意気込んだ。

 全方位にスピンをかけた美しい放物線を描くため、意識しているのはボールの下を打つこと。打撃練習において昨秋のキャンプから意欲的に取り組んでいるという。また、道具にもこだわり、扱いやすく、ヘッドを利かせやすいバットを模索中で、現在は2種類にまで絞った。理想の打撃を追求するために、いかなる試行錯誤も辞さない構えだ。

 合同自主トレでは積極的に後輩にアドバイスを送るなど、役割も変化している。「チームのためにできる限りのことはやっていきたい」と目を輝かせるベテランは貪欲にレベルアップに励む。

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