ドラ1・小園 進化の夏!プロの壁ブチ破る 直球打率3割も…課題は変化球&左投手

 広島のドラフト1位・小園海斗内野手(19)が19日、プロの壁を乗り越える意気込みを示した。7月は打率・277、2本塁打を記録したが、8月は試練の日々。打率・163、0本塁打と低迷している。首脳陣は残り試合も小園の遊撃スタメン起用を継続する方針。苦い経験も糧にして、ルーキーイヤーを全力で駆け抜ける。

 スーパールーキーに試練が訪れた。7月下旬の大活躍から一転、8月は打率1割台に低迷。試行錯誤の日々を過ごしている。18日の横浜スタジアムでの試合前練習では東出打撃コーチから身ぶり手ぶりで指導を受け、スイングを繰り返した。

 小園「形が全然できていない。振りにいくことはやっていますけど、いまいち自分の形になっていない。ビデオを見返しても、同じようなアウトが多い。もったいない打席を減らせるようにしたい」

 初球から思い切ってバットを出す積極性が持ち味だ。7月26日・ヤクルト戦(神宮)ではプロ初本塁打を含む4安打。28日の同戦でも球団史上52年ぶり、3人目の快挙となる高卒ルーキー2号を放つするなど、計3安打と快音を連発していた。

 大暴れのルーキーに対して相手バッテリーは当然研究してくる。配球は変わり、初球はもちろん、ボール球で誘われるケースも激増した。球種別のデータを見れば、直球は打率・300とめっぽう強いが、フォークは打率・133。左投手も打率・158。レベルアップへ、現状の課題は明らかになっている。

 小園「ピッチャーも抑えにくるので。球種も軌道も違う。初対戦が多いけど、まずは(投手との間合いに)しっかり入っていかないといけない。自分で考えてやっていきたい」

 残り29試合。ペナントレースは佳境を迎える中、首脳陣は今後も小園のスタメン起用を続ける方針だ。迎打撃コーチは「小園は成長過程。どんどん振っていくスタイルは変えなくていい」と背中を押す。左投手の内角球を引っ張ってスタンドインさせたり、課題とされた外角球を逆方向へはじき返す姿も見えてきただけに「可能性は示している。高い確率でできるように手助けしたい」と約束した。

 激動のプロ1年目はここまで33試合に出場し、打率・220、2本塁打、10打点。この壁を乗り越えた先に、球団新記録となる高卒新人シーズン4本塁打も視界に入ってくる。

 小園「実力もないし、経験もない。全力でやっていくだけです」

 18日・DeNA戦は今永の変化球を中前へ運び、11打席ぶり安打を記録した。規格外のルーキーは、まだまだ進化の途中。すべての経験を糧にして、試練を乗り越える。(※データは共同通信デジタル)

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