広島11連勝!G連倒じゃ両リーグ最速貯金10 V率なんと0%→100%に!

 「巨人5-7広島」(25日、東京ドーム)

 広島が巨人との首位攻防3連戦の第2ラウンドを制し、3年ぶり3度目となる11連勝を記録した。先発全員安打となる今季最多の14安打で7得点した。チームは開幕から5カード連続で負け越し。過去のデータから優勝確率は「0%」とはじき出されたが、わずか1カ月強でV字回復、両リーグ最速で貯金を2桁の「10」にした。広島は過去に11連勝したシーズンはいずれも優勝。負のデータを打ち消して優勝確率は「100%」になった。

 東京ドームは、広島ナインのものだった。今季初の先発全員安打で今季最多となる14安打を放ち7点を奪った。「ここは何点あいていても一つの流れで大量点になってしまう」と緒方監督。最後まで攻めの姿勢を貫き、2位・巨人を撃破。球団史では3年ぶり3度目となる11連勝で首位をガッチリとキープした。

 底力を示す豊富な得点パターンだった。二回の先制点は併殺の間に奪い、その後の追加点は菊池涼とバティスタの本塁打や、隙のない走塁で相手のミスを誘発してもぎとったものもあった。2試合連続の12号ソロを放ったドミニカンは「調子はすごく良いよ。タイミングをちょっと早めに取ることを練習からしているんだ」と白い歯をのぞかせた。

 開幕直後、深刻な得点力不足に陥っていた打線は、本来の輝きを取り戻した。選手個々が状態を上げたことに加え、4月末に緒方監督と東出、迎打撃コーチが意見をすり合わせ「1番・野間」から「5番・西川」までをある程度固めたこともその要因だ。迎打撃コーチは「野間、キク(菊池涼)らが出たら得点の確率は間違いなく上がる。上位を固定できているのは大きい」と力を込めた。

 開幕から5カード連続で負け越し。2リーグ分立後、両リーグ通じてその成績から優勝した例はなく、過去のデータからは優勝確率「0%」とはじき出された。4月16日には最大借金「8」で最下位に沈んだ。

 だが、打線の復調とともにV字回復。3度目となる11連勝で貯金は両リーグ最速で「10」に到達した。さらに1984、2016年と過去2度、11連勝したシーズンはいずれも優勝し、84年は日本一に輝いている。負のデータをかき消して優勝確率は一気に「100%」にまで上昇した。

 5月は16勝3敗1分け。7カード連続での勝ち越しを決め、84年にマークした球団記録の12連勝にも王手をかけた。それでも指揮官は「あしたをまた、しっかり頑張ります」と短い言葉で手綱を締めた。一喜一憂せず、目の前の戦いに全力を注ぐ。その積み重ねがリーグ4連覇につながっていく。

 広島の11連勝以上は1984年(12連勝=球団記録)、2016年に次いで、3年ぶり3度目。84年は80年以来、4年ぶりのリーグ優勝と日本一。16年は91年以来、25年ぶりのリーグ優勝を果たしている。

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