広島、2日連続でまさかの優勝お預け 地元ファンから悲鳴とため息

9回、試合終了を見つめる広島・新井貴浩ら広島ナイン=マツダスタジアム(撮影・飯室逸平)
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 「広島3-5DeNA」(25日、マツダスタジアム)

 広島が2連敗。勝てば無条件で優勝が決まる一戦で競り負け、地元ファンから悲鳴とため息がこだました。ヤクルトも延長戦の末に連勝を決め、マジック1のまま、2日連続で優勝は持ち越しとなった。

 重圧をはね返せなかった。同点の八回、1死一塁。フランスアがロペスに決勝2ランを被弾。歓喜の瞬間を“生観戦”しようと待ち望んでいたファンに、重苦しいムードが広がった。

 その直前、ナゴヤドームでは九回、2死までリードを許していたヤクルトが、坂口の適時打で同点。驚異的な粘りで、3連覇確定に「待った」をかけていた。

 前夜は逆転負け。連敗は避けようと、広島ナインはファイティングポーズをとり続けた。五回は代打・新井が中犠飛。2点を追う六回には、丸が筒香に並ぶリーグトップタイの38号ソロを放った。1点差に迫ると、5番松山が右翼線へ適時三塁打。試合を振り出しに戻した。

 だが、3位争いで負けられないDeNAも執念を発揮。筒香、ロペスが広島ファンの空気を切り裂く一発を放ち、敵地で連勝を飾った。

 試合後は緒方監督、選手もベンチで待機。だが、広島敗戦から10分余りが経過し、ヤクルトの勝利が確定した。わずかな望みにかけ、中日を応援しながら残っていたファンから再び、ため息が漏れた。

 広島は26日から本拠地でヤクルトと3連戦。直接対決で、今度こそ地元胴上げを目指す。

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