誠也が2戦連発&猛打ショー!3連勝呼んだ 天敵沈めた今季初首位打者

 「広島6-2中日」(7日、マツダスタジアム)

 広島・鈴木誠也外野手(23)が4番の仕事を果たし、「ピースナイター」の一戦で勝利を届けた。初回は三塁強襲適時打、三回には右翼席へ2試合連続18号ソロを運んだ。4打数3安打で打率・331となり、中日・平田を抜き今季初めて首位打者に浮上。3連覇のマジックナンバーは最短で9日に点灯する。

 ピースナイターの夜に4番がフルスイングで天敵を沈めた。4点リードの三回、鈴木がガルシアの直球を狙い澄ました。打球は大歓声の後押しを受けて、右翼席へ着弾。2試合連続となる18号ソロで勝利を呼び込んだ。

 「いい風に乗ってくれました。(ガルシアは)いいピッチャーには変わりはない。ミーティングで高い球を振っていこうと言われていた。積極的に捉えられたことがいい結果に繋がったと思います」

 試合前の時点でガルシアに今季3戦3敗、防御率1・29に封じられていた。天敵攻略へこの日はスタメンに右打者をズラリ。初回は丸の先制打の後、鈴木が三塁強襲の適時打。一気呵成の速攻で試合の主導権を握った。試合後の緒方監督が「打撃コーチが先週からいろいろ考えてくれていた。それが機能した。ナイスゲーム!」とうなずく、理想通りのゲーム運びだった。

 鈴木は七回にも三遊間を破り、4打数3安打2打点。打率・331に上昇し、中日・平田を抜いて今季初めて首位打者に躍り出た。

 8月に入り4本塁打。夏男らしく、調子をグングン上げているが、「個人の成績はどうでもいい」とサラリ。首位打者についても「どうでもいいです」とクールに受け流した。それよりリーグ3連覇への思いが強い。夏場を迎えて「ピッチャーは厳しいと思うので攻撃陣が点を取らないといけない」とキッパリ。主砲として、チームをけん引する覚悟だ。

 広島にとって、特別な一戦だった。この試合は「ピースナイター2018」として開催され、来場者にピースナイター新聞が配られた。選手もユニホームの袖にピースワッペンを装着。スタジアムが一体となり、平和への思いを共有した。鈴木も「それは頭の中にありました。そういう試合はあまり勝てていなかったので良かったです」と勝利を喜んだ。

 猛暑の中でもチームは3連勝で首位を独走。貯金は今季最多19となった。優勝へのマジックナンバーの点灯は最短で9日。V3のカウントダウンはもうすぐだ。

 広島の優勝マジック点灯は最短で9日。阪神が8&9日・巨人戦に連敗し、広島が中日戦に連勝か1勝1分けで「36」が点灯。また、阪神が1敗1分けで広島連勝、阪神連敗で広島2分けでも「36」が出る。

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