松山だ!丸だ! 3戦連続2桁得点で猛撃4連勝 4点ビハインドもあっさり逆転

 「広島14-5巨人」(26日、マツダスタジアム)

 広島の猛打が爆発した。今季最多タイの5本塁打14得点で逆転勝利。松山竜平外野手(32)が一回に自身初の7号満塁弾、三回には決勝適時二塁打をマークするなど3安打5打点の大活躍。丸佳浩外野手(29)も2本塁打と大暴れだ。球団史上初の3試合連続2桁得点で今季4度目の4連勝。貯金を6月12日以来の10とした。

 打線の勢いは止まることを知らない。丸、松山が輝きを放って快勝。ひっくり返したのは1点を追う三回だ。先頭の丸が鍬原から高めの142キロ直球を右翼席へ運ぶ同点弾。鈴木が四球で出塁すると、無死三塁から松山も左中間への決勝適時二塁打を放った。球団史上初の3試合連続2桁得点。背番号44は試合後、落ち着いた表情で振り返った。

 「交流戦から点を取っていたし、みんな状態はいいと思う」。そう話すように、三回は代打・会沢が2点適時打や代打・バティスタが11号2ラン。打者一巡の猛攻で一挙リードを5点に広げた。

 いきなりの劣勢をはね返したのは松山のバットだ。4点を追う展開となった一回。3四死球で得た1死満塁の好機。カウント2-1から鍬原の内角低めスライダーを完璧に仕留め、プロ11年目で初の満塁弾。「外野フライでもいいと思って、余裕を持てた」とうなずいた。

 四回も右前打でチャンスメーク。三塁打が出ればサイクル安打だったが、堂々の今季5度目の猛打賞だ。打率・322、43打点はチームトップ。夏場に差し掛かる中でも「食事量が減ってしまうので、タンパク質は多めに取ることを大事にしている。肉料理や豆腐料理を」と牛、豚、鶏を問わずに頬張り、安定感もパワーも示し続けている。

 松山のみならず、丸も力を発揮し続ける。三回の一発だけでなく、8点リードの七回2死。田原の3球目を左翼席へ13号ソロ。「1本目も2本目も一振りで仕留められたのが良かった」。さらに「自分はホームランバッターじゃない」と常々話すものの、ここ4試合で5発と量産する背番号9。通算1000安打まで残り5本とした。

 元気な打線に緒方監督は「4点ビハインドだったけど、しっかりすぐ反撃してくれた。野手の頑張りはたいしたもの」と惜しみなく賛辞を贈った。貯金は再び10とし、2位・巨人とは6・5ゲーム差に広げた。強いカープが首位街道をこのまま走り続ける。

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