広島の新人９選手が１７日、広島市の広島口腔保健センターで、歯科検診を受けた。ドラフト３位のケムナ・ブラッド誠投手（２２）＝日本文理大＝は、かむ力を測定する咬合（こうごう）力で高い数値を記録。過去の新人では昨季リーグＭＶＰに輝いた丸佳浩外野手（２８）と肩を並べた。光り輝く強い歯で“ＭＶＰ級”の活躍を目指す。

　ケムナが自慢の歯をキラキラ輝かせた。かむ力を測る咬合力で高い数値をマーク。過去の新人では昨季リーグＭＶＰに輝いた丸と同じレベルで「今まで虫歯がなかった。今日もなかったので、ホッとした。かむ力が強いと言われたので、歯が割れないようにしたいです」と笑った。

　学生時代から牛乳が大好き。水の代わりに「おすしにも牛乳、納豆にも牛乳。１日１リットルは飲んでいました」。間食にはスルメや瓦せんべいを頬張り、かむ力を鍛え上げた。プロ入りしてからも、牛乳をグビグビ飲んでカルシウム摂取。「メチャクチャおいしい」という寮の食事もモリモリ食べ、プロ仕様の体を作り上げている。

　担当の荒谷歯学博士は「しっかりかむことで、ウエートトレーニングの効果が上がる。バランスよくかめる」と説明。強い歯を守るため、今後はマウスピース導入も視野に入れる。ケムナは「ウエート（トレ）の時に使いたい。ブルペンのピッチングでも使って、いい影響が出たら（試合でも）使おうと思います」と声を弾ませた。

　新人合同自主トレが始まって約１０日。ここまでの仕上がりは順調だ。２月１日のキャンプインへ「ケガをしないようにしたい。一歩一歩、踏みしめてやっていけたらいい」と力を込める。厳しい練習に歯を食いしばり、１軍の舞台を目指す。