新井現役続行!4連敗終戦…史上最大の悔しさ胸に41歳シーズンへ

 「セCSファイナルS・第5戦、広島3-9DeNA」(24日、マツダスタジアム)

 広島・新井貴浩内野手(40)が来季も現役を続行することが24日、分かった。球団幹部は「リーダーが必要」と明言した。今季は37年ぶりのリーグ連覇を果たしながら、まさかのCSファイナルSで敗退。来季はプロ20年目。球団史上初のリーグ3連覇と34年ぶりの日本一へ、新井がチームを引っ張る。

 真っ赤に染まったマツダスタジアムが悲しみに暮れた。圧倒的な強さでシーズンを制したリーグ王者が、まさかのCS敗退。3位・DeNAに史上最大の下克上を許し、33年ぶりの日本一は夢と消えた。

 「悔しいね…。それしかないね。悔しい。それしか言葉が見つからない。今は終わったばかりだから」

 終戦直後、新井は悔しさをかみしめ、言葉をつないだ。この夜は「4番・一塁」でスタメン出場。崖っぷちに立たされたチームを託された。その期待に応えるように4点を追う六回はバックスクリーン左へ特大ソロを放った。

 日本シリーズ、CSでは球団史上初の40代本塁打でチームを鼓舞。本拠地を熱狂に包み、「たくさん応援してくれたファンの方にありがとうございましたと言いたいです」と大歓声に感謝した。

 来季は球団史上初のリーグ3連覇、34年ぶりの日本一を目指して戦う。チームに黄金期が到来する中、まだまだベテランの力が必要だ。新井は41歳シーズンもカープのユニホームに袖を通し、現役を続行する。球団幹部は「もちろんやってもらう。チームにリーダーが必要」と明言した。

 新井も現役への思いは強い。以前から「技術的なパフォーマンスが衰えているとは思っていないし、精神的にもまたファンに喜んでもらいたいと思っている。カープのためにという気持ちが強い」と語っていた。

 今季はチーム最年長として、唯一無二の存在感を放った。100試合に出場し、打率・292、9本塁打、48打点。慣れない代打でも勝負強さを発揮し、7月7日・ヤクルト戦(神宮)では九回に劇的な代打逆転3ラン。最大6点差をひっくり返す“七夕の奇跡”を起こし、リーグ連覇への原動力となった。

 昨季限りで現役を引退した黒田博樹氏の言葉も胸に刻む。かつて自身の引き際について「黒田さんには『ボロボロになるまでやれ』と言われているけど、まだ自分の中では“ボロ”だから。まだやらないといけない」と話したことがある。愛する広島とカープとファンのために。新井は燃え尽きるまでグラウンドに立つ。

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