西川「奇跡です」やったぜプロ初弾 2年目の若鯉が魅せたテクニック

 「DeNA10-9広島」(30日、横浜スタジアム)

 決して簡単な球ではなかった。三上が投じた内角膝元への146キロ直球に、西川はくるりと回って反応した。「奇跡です」。横浜の青空に美しい放物線を描く。高い技術力を示し、右翼席へ突き刺したプロ1号2ランだ。

 4-8の八回1死一塁で出番がきた。「初球に真っすぐが来たら、振ろうと思っていた」。試合終盤の代打でも、持ち味の積極性は失わない。プロ2年目で放った一発に「自分的には早かったかな」と言葉を紡いだ。

 オープン戦で右膝に自打球を当て「骨挫傷」と診断された。負傷から1カ月以上が経過したものの「痛みはある」と言う。練習では右膝をサポーターで固め、毎試合後のアイシング治療は欠かさない。決して万全ではないが、一振りに懸けて状態を整え、集中力を研ぎ澄ましている。

 4月22日に1軍に昇格して以降、6試合で打率・444。23日・ヤクルト戦(神宮)では、代打で決勝打を放った。今や左の代打の切り札的存在として、欠かせない存在だ。

 チームは首位で4月戦線を終えた。月が替わり、気持ちを新たに2日から本拠地に中日を迎え撃つ。「僕も(状態を)上げていきたいです」。勝利へ導く一打を、そのバットで放ってみせる。

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